今日から全国的に真冬の寒さが襲来してくるようです⛄
【Celo Camp Batch 6の受賞者が発表】
ReFiに注力しているLayer1ブロックチェーン「Celo」の運営主体であるCelo FoundationとUprightが共同で立ち上げたCelo Camp Batch6のDemodayが終了し、受賞者が発表されました。65ヵ国から365プロジェクトの応募があり、Demodayには30プロジェクトが進んでいたようです。今回は金賞と銀賞を獲得したプロジェクトを紹介します。
金賞:CarbonPath
Carbonpathは、廃坑になった油田や天然ガス田などを永久に閉鎖することによって大気中の二酸化炭素やメタンの排出量を削減するフレームワークを提供するプロジェクトです。アメリカでは生産中の坑井(こうせい)の約2倍近くの放置坑井、低生産坑井が存在しており、それらが毎年470万トンもの二酸化炭素を排出していることを問題視しています。これらの坑井を政府の規制に従って安全かつ永久に閉鎖され、地表が新たな二酸化炭素の吸収源として修復するフレームワークを提供することで、クレジットを発行する予定のようです。
銀賞:Neutral Protocol
Neutral Protocolは、ReFiアセットの取引プラットフォームの構築を目指しており、カーボン市場向けのデリバティブ取引を提供するようです。イメージとしては、カーボンクレジット市場にDeFiを接続させたようなもので、金融システムによって流動性を増やし、市場参加者を増やすことによって、市場を大きくするアプローチです。perpetualsやオプション取引にも将来的には対応予定とのことです。
金賞と銀賞はReFi関連のプロジェクトでしたが、その他多くのプロジェクトも受賞しています。Demodayの様子が全て公開されているので、ぜひご覧ください。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:impactMarket
■概要:impactMarketは、CELOブロックチェーン上で展開しているプロジェクトで、世界中で拡大する所得格差に対処し、貧困と戦うことを目的としています。
現在、27カ国の217の脆弱なコミュニティを支援しており、経済的・社会的エンパワーメントの基本的な構成要素として、これらのコミュニティに対しUnconditional Basic Income (無条件のベーシックインカム)を確立することを目指しています。
2020年に設立されたImpactMarketプラットフォームは、オープンで無料のクラウドファイナンスインフラストラクチャとして、モバイルファーストのブロックチェーン技術を活用し、銀行などの従来の仲介機関に頼らず、誰でも透明性の高い方法で送金や受け取りができるようにすることで、これを実現しています。
つまり、スマートフォンとインターネット接続があれば、世界中の誰もが無条件でベーシックインカムの受益者になれます。
具体的にはImpactMarket は、ブロックチェーン決済プラットフォームValoraを活用して、獲得した暗号資産の交換と転送を容易にしています。
ベーシックインカムの仕組みには、対象となるコミュニティ、資金の分配方法、悪質な行為への対処方法など、課題はたくさんあります。それでも、それでも既に多くのコミュニティに対し資金を提供し、世界中の多くの人々の生活にポジティブな影響を与えています。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■KlimaDAOのガバナンス投票にてKIP-30が提案される
KlimaDAOにて「KIP-30: Reserve USDC to fund operating expenditure」が提案され、投票が始まっています。大まかな提案内容としては、トレジャリーの$1.5M USDCを2023年のKlimaDAOの運営費用として確保することが提案されています。具体的な資金の使用用途は、「Product」「Growth」「Businesss」「Supply」の4つの領域で使用される予定となっています。特にProductへの多額の投資は実施するようで、更なるUI/UXの改善が楽しみです。また、トレジャリーの資金は$9.8Mあるようです。
■Silta Impact Marketplace — V1 now
Silta Financeは、持続可能なインフラ(再生可能エネルギー、水など)関連のプロジェクトや開発者が、DeFiとTradFiなどから資金を借りることを可能にすることを目標としたプロジェクトです。この両者を結びつけるために、「IMPACT MARKETPLACE」のV1をローンチしました。なお現状では、融資パートナーおよび、借り手プロジェクトも事前審査制になっています。
このマケプレではDD後の借り手のプロジェクトを誰でも見ることができ、プロジェクトのことを知ることができます。今後はこのようなプロジェクトの構造、財務状況、持続可能性の状況などの情報をNFT化して、Silta Scoreとして管理していくことも計画しているようです。
■GitcoinがUNICEFと協力して助成金ラウンドを開催
Gitcoinが2022年12月9日から21日にかけて、ネパール、ケニア、アルゼンチン、ブラジル、フィリピンなど、世界中の金融アクセス、教育・識字、環境、公衆衛生の分野のプロジェクト10件を対象に、Quadratic Fundingによる助成金ラウンドを実施しています。今回対象になっているプロジェクトはデジタル公共財分野のプロジェクトとしても活動しており、すでにハッカソンでの受賞経験もあったり、UNICEF Venture Fundなどからも投資を受けているようなレベルの高いプロジェクトのようです。機会があれば本ニュースレターで、それぞれのプロジェクトについて紹介できればと思います。
本ラウンドの特設サイトにウォレットを接続して、$ETHもしくは$DAIでの寄付が可能です。Optimisimチェーンにも対応しているようですが、エラーが出るので無難にEtherumチェーンから寄付すると良いかもしれません。
また、このラウンドは、UNICEF’s Office of Innovationが、新しいリソース配分ツールをテストし、組織の効率性を高めるメカニズムとして、ブロックチェーン技術を幅広く調査する一環として行っているようです。
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メンバー紹介
■F太郎(Nori)
ReFiプロジェクトであるNori所属。ペンギン好き。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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