今後は定期的な発行を目指します。
【ブロックチェーン基盤のカーボンクレジットマーケット実証開始!】
執筆者のF太郎が代表を務める「KlimaDAO JAPAN株式会社」は11月18日、ブロックチェーン技術を活用したカーボンクレジット取引プラットフォーム「KlimaDAO JAPAN MARKET」の実証実験を開始することを発表しました。(当初、4月からの開始を目指していましたが、法的整理と最適なパートナーシップの構築により多くの時間を費やすことにしました。結果として、より強固な基盤を整えることができ、今ではその決断は正しかったと感じています。)
本実証実験の特筆すべき点は、業界をリードする企業との協業体制です。株式会社オプテージが安全性の高いウォレットを提供し、みずほフィナンシャルグループが実務面でのサポートを担います。さらに、Blue Lab、電源開発、ソフトバンクなど11社に加え、長崎県西海市も参画するという充実した実証パートナーを擁しています。
技術面での最大の革新は、世界で初めてJクレジットのブロックチェーン上での取引を実現する点にあります。従来のカーボンクレジット市場が抱える流動性の低さや取引の不透明性、複雑な手続きといった課題に対し、ブロックチェーン技術を活用することで解決を図ります。具体的には、JクレジットをPolygonブロックチェーン上でトークン化し、1トークンを1t-CO2として取引可能にします。
現在はクローズド環境での実証からスタートし、2025年春には一般公開版へと発展させる計画です。カーボンクレジット市場の未来を共に創っていきたいと考えていますので、ご興味をお持ちの企業や自治体の皆様は、ぜひプレスリリースに記載された連絡先までお問い合わせください。
以下のメディアでも紹介されています。ご紹介ありがとうございます!
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000137021.html
あたらしい経済:https://www.neweconomy.jp/posts/432475
CoinDesk JAPAN:https://www.coindeskjapan.com/262549/
日刊工業新聞:https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00731758
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Daylight
■概要:Daylightは、既存の電気設備をクリーンエネルギー対応設備への置き換えを支援するためのツールとソリューションを提供しているDePIN×エネルギー分野のスタートアップです。ユーザーの自宅の電気設備やスマート家電などをDaylightのアプリに接続することで、それらの設備や機器が使用している電気量や効率などのステータスを確認することができます。Daylight側はそれらの情報をもとに、クリーンエネルギー対応設備へのアップグレードを提案します。この際にユーザーの自宅の機器のデータなどを収集しており、最適化を目指すためのデータベースを持つことが可能になります。
ユーザーが提案されたアップグレードプランを受け入れると、Daylightと提携している施工業者が工事を行います。現在これらのサービスの対応地域は、米国のテキサス州、ニュージャージー州、ペンシルベニア州のみに限られており、日本からはアプリをインストールすることもできません。今後はサービス対応地域を増やしていくと宣言しているのと、アプリを日本を含む各国に展開する計画もあるそうです。アプリに設備や機器を接続したりすると、ユーザーはポイントを獲得することができ、ログインするだけでもポイントを獲得できるキャンペーンも実施しているようです。将来的にはトークンを出す可能性も高く、ポイントが変換される可能性があるようですが、公式な発表は特に無い状況です。個人的には、日本でもアプリが使用可能になったら、精度を含めて確かめてみたいと思います。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ TerrasosとRegen Networkが生物多様性クレジット市場で新たな取り組みを開始
TerrasosとRegen Networkは11月14日、分散型台帳技術(DLT)を活用した生物多様性クレジット市場の新たな取り組みを発表しました。この提携は、COP16での生物多様性保全に関する世界的な議論を受けて実現したものです。
取り組みの核心は、自主的な生物多様性クレジット(Tebu)の発行です。このクレジットは、10平方メートルの絶滅危惧生態系の30年間保全を保証する、ラテンアメリカ初の革新的な仕組みとなっています。厳格な技術的、財務的、法的基準に基づいて運営され、トレーサビリティ、永続性、透明性を確保します。
Regen NetworkのCEOであるGregory Landua氏は「分散型台帳技術により、これまで実現が困難だった透明性とトレーサビリティを生物多様性クレジット市場にもたらすことができます」と語っています。
DLTの活用により、プロジェクト開発者、顧客、先住民グループ、地域コミュニティが検証済みの情報にリアルタイムでアクセス可能になり、従来の市場で課題となっていた高額な運営コストの削減も期待されています。
■ バイエル・レバークーゼン、プラスチック廃棄物削減に向けPlastiksと提携
バイエル・レバークーゼンは11月15日、廃棄物汚染対策に取り組むPlastiks社とのパートナーシップを発表しました。この取り組みでは、クラブの伝説的選手パウロ・セルジオの故郷であり、リサイクル率がわずか3%程度にとどまる南米最大の都市サンパウロでの活動を展開します。
同クラブのファン・サステナビリティ責任者であるMatthias Adler氏は「私たちは国際的に活動するクラブとして、Plastiksとのパートナーシップを通じて、世界的な再利用可能材料の分別とリサイクルの意識向上を図りたい」と述べています。
具体的な目標として、10万キログラム(1.5リットルのペットボトル約290万本相当)のプラスチック廃棄物の収集・リサイクルを掲げています。Plastiks社のCEOであるAndré Vanyi-Robin氏は「ブロックチェーン技術を活用して、環境からのプラスチック廃棄物の回収とリサイクルを検証可能にします」と語っています。
ファンも、サステナブル商品(パーカー、ボール、ボード)の購入や直接寄付を通じてプロジェクトに参加できます。収集された廃棄物の量は、クラブの公式サイトでリアルタイムに確認することができます。
■ 歩くだけで環境貢献、Pucreが東急と連携し渋谷での気候アクション始動
株式会社PBADAOは11月22日、東急株式会社と連携し、歩くことで自然環境へのファンディングとポイント獲得ができるアプリ「Pucre」を活用した、渋谷でのサステナブルなまちづくりの取り組みを開始しました。
この取り組みでは、Pucreのマップ上に渋谷ヒカリエや渋谷キャストなど、東急の施設がスポットとして設置されます。ユーザーがこれらのスポットにチェックインすることで、ポイント(PUC)を獲得でき、同額が自然環境へのファンディングとして活用されます。
獲得したポイントはアプリ内の「Pucre Market」で利用可能で、サステナブルな消費経済の推進を目指します。PUCはカーボンクレジットが裏付けとなっており、事業者はPucre Marketを通じてポイントを受け取りカーボンクレジットを調達することができます。(本システム構築にKlimaDAO JAPANも協力しております)
キャンペーンは11月22日から12月22日まで実施され、各スポットで100PUCが付与されます。ぜひPucreをダウンロードして、キャンペーンに参加してみて下さい!
以下の「Subscribe」からニュースレターの登録をお願いします🌳(毎週水曜日配信)
Telegramの「ReFi Japanコミュニティ」にもぜひご参加ください🌎
またReFi Japanとして参画しているSustainable Innovation Lab(SIL)のDiscord内でもReFi、ESGや地方創生などのトピックについて話したりしておりますので、ぜひご参加ください🤝
メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
■村瀬雄哉
ソーシャルビジネスに興味を持っている大学2年生。
免責事項
当ニュースレターの目的は、暗号資産やトークンの購入や売却などを勧誘するものではありません。掲載されている情報は、誤りがある可能性があります。当ニュースレターのご利用により、被害・損害などが発生したとしても、ReFi Japanは一切責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。また、当ニュースレターは閲覧及び情報収集のみの目的にてご利用いただき、無断複製や転載などは行われないようにお願いいたします。