この季節外れの流行も気候変動が原因との声も。。。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Glow
■概要:Glowは、太陽光発電インフラのためのイーサリアムベースのプロトコルで、再生可能エネルギーへの移行を加速させることを目指しています。従来の電力グリッドを100%クリーンエネルギーに置き換えることをビジョンに掲げ、ブロックチェーン技術を活用した革新的な仕組みを構築しています。
プロトコルの中核となるインセンティブ構造では、参加する太陽光発電所に対して二重の報酬を提供します:
発電量に応じたGLWトークンの配布
炭素クレジットの創出に対するUSDCでの還元
特に注目すべきは、Glowの再帰的な補助金メカニズムです。この仕組みにより、当初の投資額1ドルが最終的に20ドル相当の新規太陽光発電設備に変換される効果を生み出し、気候変動対策として極めて高い効率性を実現しています。GLWトークンは、このエコシステムの価値を捕捉し、参加者のインセンティブを整列させる重要な役割を果たしています。
プロジェクトの成長は著しく、米国では12州にわたって57の太陽光発電所を展開し、月間80%の成長率を記録。さらに最近、インドのラジャスタン州に1.3メガワットの商用太陽光発電所が新たに参加したことで、プロトコルの炭素クレジット生産量は一夜にして3倍に増加しました。これは同プロトコルへの過去最大となる160万ドルの手数料貢献をもたらしました。現在、Glowに参加している太陽光発電所の総発電量は、今後1年間で2.8ギガワットに達すると予測されています。
プロトコルの信頼性確保のため、厳格な不正対策も実施しています:
新規の太陽光発電所のみを受け入れることで、100%再生可能エネルギーの認証を保証
衛星画像による設置前確認
監査人による現地視察と最新のモニタリング機器の設置
企業向けには「Impact Partner Program」を通じて炭素クレジットの購入機会を提供しており、Alliance、HF0、Lattice、Protocol Labs、Hack VCなどの著名な投資家からの支援も受けています。Glowは単なるプロトコルを超え、クリーンエネルギーへの移行を加速させる社会運動としても位置づけられています。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
ReFi領域の情報を発信したりレポートを公開しているCARBON copyチームによる、ReFi Impact Dashboardのβ版が公開されました。このダッシュボードは、ReFi業界にもたらされたインパクトを定量化することを目的としていますが、現在はβ版のため参照しているデータはまだまだ少ないとのことです。Impact Frant Fundingでは合計$4,867,441.99となっていますが、これらはClimate Coordination Network、Celo、Ma Earthからの情報がソースとなっています。とはいえ、$4Mもの資金がReFi領域に助成金として配布されていることを考えると、思っていたよりもマーケットが大きいようにも感じます。
■ 𝐒𝐮𝐬𝐭𝐚𝐢𝐧𝐚𝐛𝐥𝐞 𝐈𝐧𝐧𝐨𝐯𝐚𝐭𝐢𝐨𝐧 𝐒𝐮𝐦𝐦𝐢𝐭のコミュニティ投票が実施中
Blockchain for Good Alliance (BGA)が主催するSustainable Innovation Summit:The 17 SDGs Challengeのコミュニティラウンドとして、オンラインでの投票が実施されています。投票期間は10月26日までとなっており、1~10のプロジェクトを選択することができます。Top10プロジェクトに選ばれるとバンコクで開催されるデモデイでピッチを行うことができ、総賞金も$100,000用意されているとのことです。日本からはHARVEST FLOWがエントリーしているようです。
■ ArkreenとSrcfulが太陽光発電領域での提携を発表
ArkreenとSrcfulが太陽光発電領域での提携を発表しました。Srcfulに接続された太陽光設備は、Arkreenネットワークを利用することで、再生可能エネルギー証書(REC)をオンチェーンで発行できるようになるとのことです。これにより、太陽光発電データをオンチェーン資産に変換し、ユーザーが分散型ネットワークへのエネルギー貢献の経済的な価値を示すことが可能になることが期待されています。
SrcfulはSolana上のプロジェクトであり、ArkreenはEVMエコシステムのプロジェクトですが、チェーンの垣根を越えてこのような提携が行われるのは興味深いです。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
■村瀬雄哉
ソーシャルビジネスに興味を持っている大学2年生。
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いつも学ばせてもらってます。ありがとうございます。
#75でご紹介されたGlowプロジェクトは、インセンティブの原資は以下の二つと認識しましたが、いかがでしょうか?
※web3プロジェクトを構想する中、価値循環をさせる上でインセンティブを実態経済と紐付けさせるためにいつも悩んでいます
・GLWトークンを上場させて得られる売買益
・企業向け「Impact Partner Program」を通じた炭素クレジット売買益
なお、トークン上場はのちのちでトークンワラントのような性質でしょうか?→どちらかというとGLWプロジェクトの場合よりも一般的なweb3プロジェクト場合の考え方として。