怒涛の8月が終わりましたが、まだまだ猛暑日は続きますね、、、🥵
【ReFi Tokyoで参加者と協力してカーボンオフセットを実施】
7/26に開催されたReFi Tokyo 2024で実施した参加者協力型のカーボンオフセットプロジェクト「tancre」でのオフセットが実施されました。
今回のtancreでは森林由来のJクレジットを利用しており、0.05t/500円の単位で販売致しました。購入者にはデジタル証明書(NFT)が発行され、ReFi Tokyoへの貢献の証としてブロックチェーンに刻まれます。
合計1tのカーボンオフセットが販売され、最終的にCarbonmarkのスマートコントラクトを通じて発行されたJクレジット(認証番号: 1027401)トークン1t分がリタイアされました。これはJクレジットトークンを用いた初のオフセット事例となりました。
皆様、ご協力いただきありがとうございました!
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:EAAS global
■概要:EAAS globalは、2021年に設立されたエストニアを拠点とするグリーンテック企業です。同社は、個人や企業が日常生活で二酸化炭素排出を削減する行動を追跡し、それに対して金銭的報酬を提供するアプリケーションを開発しています。このアプリでは、自転車通勤や日中のスマートフォン充電など、環境に配慮した行動を取ると$EAASトークンという形で報酬が得られます。
EAAS globalの特徴は、量子行動予測モデルとゼロ知識証明技術を活用してユーザーのプライバシーを保護しながら、データの信頼性を担保している点です。収集されたデータは炭素クレジットの生成に使用され、カーボンフットプリント削減を目指す組織に販売されます。これにより、通常は大規模な組織しかアクセスできないカーボンクレジット市場に、個人が参加できるようになります。
同社は技術中心ではなく、人々の意識と行動の変化を通じて環境問題に取り組むことを重視しています。EU、アメリカ、中東、アジア市場で事業展開しており、特に日本市場に注力しています。
EAAS globalのアプローチは、環境保護活動に金銭的インセンティブを組み合わせることで、持続可能な行動変容を促すことを目指しています。これは、従来のカーボンクレジット市場に新たな視点をもたらし、個人レベルでの環境貢献を可視化し評価する革新的な取り組みといえます。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ Glo DollerがBGAのインキュベーションに採択
ソーシャルグッドなブロックチェーンプロジェクトを支援するBlockchain for Good Alliance (BGA)のインキュベーションプログラムに、Glo Dollerが採択されました。Glo Dollerについては、何度か取り上げていますが、公共財に資金提供を行うことを目指すステーブルコインプロジェクトです。裏付け資産の利回りを公共財に資金提供していくプロジェクトなので、多く使われる(発行)ようになればなるほど、スケールしていくプロジェクトです。BGAが実施する、インキュベーションプログラムは3種類あるのですが、今回採択されたのはLight Incubationというプログラムで、最もカジュアルなプログラムなようです。
■ イタリアの森林再生プロジェクトがOpen Forest Protocolを使用
イタリアのRiserva Martignanello Carbon FarmがOpen Forest Protocol(OFP)を利用して、MRVなどを実施してくことを発表しました。今回の事例がイタリアでは3例目となっているようです。OFPは欧州を拠点としたスタートアップですが、中南米での利用事例が多くなっています。世界中ではすでに200近い事例で利用されているようで、着実にナレッジとノウハウを積み上げているように思います。まだ日本では導入事例はないですが、dMRVや最先端技術を利用したMRVなどに興味がある方はぜひ話だけでも聞いてみるといいかもしれません。ReFi Japanからプロジェクトに紹介することも可能かもしれませんので、何かあればご連絡ください。
■ CarbonmarkとEcoRegistry提携:カーボン市場の透明性向上へ
CarbonmarkとEcoRegistryが革新的な技術統合を発表しました。この提携により、カーボン市場の透明性、アクセス性、効率性が大幅に向上します。リアルタイムのカーボンクレジット取引、ライフサイクルの透明性、安全な自動化プロセスなど、環境コモディティ市場参加者向けの先進的なソリューションが提供されます。
Carbonmarkの買い手がEcoRegistryのプロジェクトに直接アクセスできるようになり、市場の流動性が向上。EcoRegistryの分散台帳技術(DLT)を活用したプラットフォームは、環境資産の発行と追跡を支援し、二重計上を防止します。
この統合により、カーボンクレジットの発行から取引までの全プロセスが効率化され、世界中の影響力のあるカーボンプロジェクトへのアクセスが拡大します。
■ KlimaDAOがポッドキャストシリーズ「Carbon Capital」をスタート
KlimaDAOがReFiについて包括的に学ぶことができるポッドキャストシリーズ「Carbon Capital」をスタートしました。カーボンクレジット市場の構成要素や、ブロックチェーン技術がどのように気候変動対策を強化するかを学ぶことができるようなポッドキャストになっているようで、気候変動部分だけでなくファイナンスの部分にも焦点があてられそうです。英語のポッドキャストですが、もし英語リスニングに抵抗のない方は聞いてみてください。なお、不定期更新のようです。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
■村瀬雄哉
ソーシャルビジネスに興味を持っている大学2年生。
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