早く梅雨が終わって欲しいですが、酷暑はご勘弁です🙏
【グリーンウォッシュの実態】
グリーンウォッシュという言葉をご存知でしょうか?
グリーンウォッシュ(GW)とは、「グリーン」と「ホワイトウォッシュ」(ごまかす.うわべを繕う)を組み合わせた造語であり、消費者の誤解を招く表現を用いて、「この商品やサービスは環境に良い」と思わせるビジネス戦略のことです。
自社ブランドや自社商品を「カーボンニュートラル企業」「低炭素商品」という言葉で一般消費者にアピールすることは昨今多く見受けられますが、その真偽が疑われる事例も少なくありません。
実際に欧州委員会と各国の消費者当局で調査したところ、42%のケースでグリーン主張をしている企業が誇張・虚偽、もしくは欺瞞的である可能性があると示されています。グリーン経済の規模とGW事例数に相関関係があると示すデータもあり、GWが蔓延っていることは、グリーン産業が発展していく上で喫緊の課題となっています。
また、GWはブランドや商品だけでなく、財務報告やファイナンスにも関係します。財務報告GWは、金融機関などが環境リスクを過少に第三者に報告することを指し、ファイナンスGWは金融機関が環境に配慮した投資や融資を実際よりも優れたものとして見せかける行為です。これらの行為は、投資家や消費者を誤解させ、正確な情報に基づく判断を妨げるため、問題視されています。 出典
グリーンウォッシュという言葉自体はなんと1986年に造語として用いられ始め、そこから40年の月日が経とうとしていますが、この問題に対する制度はまだまだ不十分です。今後の法整備に期待しましょう。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:ImpactScope
■概要:ImpactScopeは、Web3とAIの技術を掛け合わせたMRVのツールを提供することを目指しています。単なるMRVのツールを提供するのではなく、かなりユニークなことに取り組んでおり、「Dynamic NFT(dNFT)」「グリーンウォッシング識別子(GWI)」などのプロダクトを制作しています。
dNFTは、スマートメーターに接続されたオラクルを使用してエネルギーメタデータを記録し、それらの数値応じて動的に変化するNFTです。つまりMRVの対象となっている地域の実際の数値に紐づいたNFTとなっており、現地での環境へのインパクトを可視化します。そしてそれらを取引できるようにすることも将来的には考えられているようです。
GWIは、ブロックチェーンを活用したグリーンウォッシング検知のためのアプリケーションであり、ImpactScope社とInsigAI社が共同開発を行なったものです。監視する各企業について、企業報告書や規制当局への提出書類、持続可能性報告書、決算報告書、製品パンフレット、ソーシャルメディアへの投稿、カーボンオフセット登録などの複数のデータセットから、矛盾や矛盾点、根拠のないESGの主張を迅速に検出することができるようです。
なおImpactScopeは、Polkadotエコシステム内のプロジェクトであり、Astar上に構築されることになっているようです。しかしこれは、Polkadot側のAstar Network上であり、Astar zkEVM(L2)ではないと予想されます。現在Polkadot上の資金調達プラットフォームであるPolimecで、資金調達を実施しているようなので、興味のある方は覗いてみてください。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ 「ReFi Tokyo 2024」参加登録開始!7/26(金)実施
今年もやってきました!日本唯一のRegenerative Finance(再生経済)イベント「ReFi Tokyo 2024」の参加登録が開始されました。7月26日金曜日18時から21時に開催される本イベントは、昨年に続き2回目の開催となります。
今回は特に、国内のReFiプロジェクトに焦点を当てる予定です。参加者は日本のReFiの最前線について学び、プロジェクト関係者と交流する貴重な機会を得られます。
ReFi Lab(Relic、ReFi Japan、博報堂キースリー、JE FOREST共同運営)が主催し、ELYSIUM EDGEとweb3 Research JAPANがスポンサーとして参加。登壇プロジェクトは随時発表される予定で、さらに、追加スポンサーも現在募集中です。
参加には事前登録が必要ですので、ぜひ奮ってご登録下さい。国内ReFiの発展を支援したい企業や自治体の方々には、スポンサーシップもご検討いただければと思います。
■ 日本初のグリーンNFTプロジェクト立ち上げサービス「tancre」始動
PBADAOとKlimaDAO JAPANが共同で、カーボンオフセットに参加できるグリーンNFTプロジェクト立ち上げサービス「tancre」をリリースしました。このサービスは、イベントや企業活動のカーボンオフセットを簡単に実施でき、参加者にはNFT形式のデジタル証明書が発行されます。「tancre」は、環境問題への取り組みを推進し、参加者と企画者が継続した関係性を築きやすい仕組みを提供します。
実証実験として、IVS Crypto 2024 KYOTOにて約5,000トンのCO2排出量のオフセットを目指します。参加者は500円で1トンのデジタルカーボンクレジットをオフセットでき、中国甘粛省の風力発電プロジェクトを支援します。サイドイベントやメイン会場に設置されたQRコードを通じて参加可能です。この取り組みにより、環境意識の向上と持続可能な社会の実現を目指すとともに、イベント業界における環境負荷軽減の可能性を示していきます。
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またReFi Japanとして参画しているSustainable Innovation Lab(SIL)のDiscord内でもReFi、ESGや地方創生などのトピックについて話したりしておりますので、ぜひご参加ください🤝
メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
■村瀬雄哉
ソーシャルビジネスに興味を持っている大学2年生。
免責事項
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