そろそろReFi Tokyoについて動き出すかもしれません🏃♂️
【リサイクルは温室効果ガス削減に効果的なのか?】
皆さん、「温室効果ガス削減対策として最も有効な手段は?」と聞かれたら何と答えますか?
日本人が考える温室効果ガス削減対策1位は「リサイクル」らしいのですが、それは実際はどのくらいの効果があるのでしょうか。
世論調査会社イプソス株式会社は、日本を含む世界33カ国24,290人を対象に、気候変動に関する意識調査「Earth Day2024」を実施しました。
そこで、日本人が温室効果ガスを削減するために最も効果があると考えている各家庭で変えることができる行動は「リサイクル」でしたが、実際「リサイクル」はあらゆる行動の中でも60位の効果であり、温室効果ガス削減のための効果的な行動との間にギャップがあることが明らかになりました。
また、日本人の回答では温室効果ガス削減に最も効果があるとされている「車を持たない生活をする」は、7番目にランクインしており、日本人の認識と、正しい行動との間にギャップがあることが明らかになりました。(しかし日本だけではなくグローバル平均でも「リサイクル」は2位にランクインし、最も効果がある「車を持たない生活をする」は8位という結果でしたので、そこまで日本人だけがギャップがあるというわけではなさそうです。)
一方、地球温暖化に影響していると考える事象の1位は「輸送(車、トラック、飛行機、電車、船舶など)による大気汚染」であり、実際に最も地球温暖化に影響している要因の上位3位(『輸送による大気汚染』、『森林伐採、農業およびその他土地利用の変更』、『工業、電力と熱の生産』)に入る事象は、日本人が選んだ「地球温暖化に影響していると考える事象」上位3位と大きな相違は見られず、正しく認識されていることがわかりました。
これらの結果から筆者の考えとはなりますが、正しく認識はできていても、実際に自分では変えられない行動(車を持たない生活をする)より、既に実施できていること(リサイクル)の方が効果が高いように思う(思いたい)という表れなのかもしれません。
実際効果が高い行動に対して、いかにインセンティブをつけて行動変容を促すか、ということをReFi的には考える必要があると感じました。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:PicTrée(ピクトレ)~ぼくとわたしの電柱合戦~
■概要:「PicTrée(ピクトレ)~ぼくとわたしの電柱合戦~」(以下、ピクトレ)は日本人ファウンダーのDigital Entertainment Asset社(DEA社)などが運営する、電柱などを撮影することで社会貢献できるスマホゲームです。ピクトレは、DEA社と東京電力パワーグリッド社、Greenway Grid Global社の3社によって開発されました。以前ニュースレターでも取り上げましたが、4月13日にローンチされ群馬県前橋市における実証試験がスタートしています。
ゲームのコンセプトは「電力業界初となる参加型社会貢献コンテンツ」と設定されており、ユーザーは街中で見かけた電柱や電線を撮影し、それらの撮影した電線データを繋げたりすることで報酬を獲得することができます。つまり私たちの生活に欠かせない電力を供給する電柱などのインフラを、一般ユーザーがゲームを通じて状態を報告することによって異常がないかなどを確認することができます。これにより電力会社の管理コストが一部下がることが予想され、なおかつ最新の情報をユーザーが撮影してくれるというメリットがあります。最近のバズワード「DePIN」という側面もあるかと思います。とはいえ、これまで電柱などに見向きもしなかった人々が、社会インフラに興味を持つことに繋がることは間違いないかと思います。電力会社も関わる取り組みとして、今後の動きに注目ですね。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ Polygon Labsが15万ドルのGlo Dollarを購入
前回のニュースレターでも取り上げたGlo Dollarですが、Polygon Labsが15万ドルのGlo Dollarを購入したことがわかりました。Glo Dollarはステーブルコイン発行で得られる収益の一部を公共財や慈善団体に寄付を行いますが、Glo Dollarが現在のステーブルコイン市場の10%のシェアを取ることができれば、毎年700Mドル(約1,050億円)の資金を公共財に回すことが可能とのことです。
Polygon Labs側からの発表はなく、今回購入したGlo Dollarをどのような形で利用されるのかはわかりませんが、このような地球に良いインパクトを与えるようなステーブルコインの発行が増えることを期待しています。
■ Bybitがソーシャルグッドのための「Blockchain for Good Alliance」を設立
大手暗号資産取引所のBybitが、ブロックチェーン技術をのために活用することを目的とした「Blockchain for Good Alliance (BGA)」を立ち上げました。この連合には、ブロックチェーン財団、大学、NGOが参加しています。
BGAは、ブロックチェーンとクリプトエコシステムのイノベーションと機会を活用して、社会の発展を促進し、様々な問題に取り組みます。Bybitは、先進的なリーダーたちと協力し、Web3技術を使って金融の未来をより多くの人々に開放し、世界の喫緊の課題に対する解決策を見出すことを目指します。
連合は、ブロックチェーン技術のトレーニングの提供、社会的改善に沿ったプロジェクトの支援、イニシアチブの管理、影響力のあるプロジェクトの成功を確保するための資金提供に重点を置きます。Bybitは、ディスカッションを主導し、ハッカソンを推進し、パートナーの技術およびプロジェクト管理スキルを開発するために広範な専門知識を提供します。
Bybitは、シンプルでアクセスしやすく革新的な製品を通じて、ユーザーをWeb3の可能性につなぐ架け橋となることを約束しています。
■ 暗号屋とKlimaDAO JAPANが業務提携、地球環境に配慮したプロジェクトの実施に向け
筆者の会社の話で恐縮ですが、KlimaDAO JAPAN株式会社と、ブロックチェーン技術組織・暗号屋と業務提携致しました。両社は、ブロックチェーン技術を活用し、新しい経済活動を生み出し、気候変動対策の新たな潮流を日本から生み出すことを目指しています。
近年、気候変動や温暖化など地球環境に対する関心が世界中で高まる中、SDGsやサーキュラーエコノミーなど持続可能な社会の実現に向けた様々なアプローチが生まれています。ブロックチェーンビジネスにおいても、ReFi(再生金融)などのサステナブルな概念が登場し、カーボンクレジットをはじめとする地球環境に紐づいたRWA(リアルワールドアセット)のトークン化が進んでいます。
日本国内でも、事業者間連携や各省庁との連携、実証実験やそれに伴う開発など様々な動向がある中、今回の協業において、金融資本や人的資本などあらゆるアセットが持続可能な形で存在できるブロックチェーンを活用した新しいエコシステムの創出を目指していきます。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
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