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【Baseチェーンへ移行するデジタルカーボンクレジット】
これまでPolygonを中心に発展してきたデジタルカーボンクレジットが、最近ではBaseチェーンへ移行する事例が増えています。
その一例が、KlimaDAOです。KlimaDAOは、KIP-62, 63(DAOの提案)にて、Baseへのクロスチェーンリタイアメントの構築や、KLIMA/WETH流動性プールをAerodrome(BaseのDEX)でデプロイすることを提案し、先日可決されました(前回のニュースレターもご参照下さい)。
また、同じくカーボンクレジットのブリッジングインフラなどを提供するToucanも、既にBase上での開発を進めています。バイオ炭プロジェクトのカーボンプールトークンである $CHAR がBase上でローンチされ、現在はBase上でCHARを利用したアプリケーション開発者に総額25万ドルのリワードを配布するキャンペーンが実施中です。
Baseへの移行の背景には、Baseが最も急速に成長しているブロックチェーンエコシステムの 1 つであり、より地球にとって広範な影響を与えることができると考えられるからだと両プロトコルは説明しています。
Baseがデジタルカーボンクレジットの分野にどのような変革をもたらすのか、今後も目が離せません。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Solarpunk DAO ($EARTH)
■概要:Solarpunk DAOは、$EARTHトークンを通じて気候変動対策に取り組む革新的なプロジェクトです。今年1月にPolygonで発行された$EARTHは、今後30年間で必要とされる気候変動対策の資金を動員し、持続可能で循環型のソーラーパンクな世界の実現を目指しています。
$EARTHの価格は、トレジャリーにある気候変動対策の価値、それによって生み出されるプラスの外部性、そしてソーラーパンクの未来を反映しています。資金提供の対象となるのは、クリーンエネルギー、再生型農業、クリーンな輸送、生態系の保全、気候技術、そしてソーラーパンクな社会の構築など、人類にとって核となる有用性を提供する気候ソリューションです。
Solarpunk DAOは、すべての活動がさらなる排出量の発生に寄与しないように、中核となるインフラを構築することを目指しています。ガバナンスは当初コアチームによって処理されますが、完全な透明性が確保されます。将来的には、$EARTHの構築に継続的に価値を付加している人々に配分されるガバナンストークン $SLRPNK のローンチも予定されています。
現在、Solarpunk DAOはGitcoinで42のインパクトプロジェクトに対して、10,000 USDCのマッチングプールのQuadratic Funding を実施しています。これは、気候変動対策に取り組む有望なプロジェクトを支援し、$Earthエコシステムの拡大を促進する取り組みです。Quadratic Fundingは、コミュニティの支持を集めるプロジェクトにより多くの資金が配分されるという特徴があり、分散化された意思決定プロセスを反映しています。
Solarpunk DAOは、$EARTHトークンを軸に、持続可能で循環型の社会の実現に向けて、様々なステークホルダーが協力し合える環境を構築しています。今後の活動にも注目していきます。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ CeloがOP StackでLayer2を構築でほぼ確定へ
Celoがメインネットローンチを4周年とともに、OP StackベースのLayer2の構築を目指すことを発表しました。Celoは2020年のアースデイにメインネットをローンチしていたのですが、ちょうどローンチ4周年の節目に次の大きなマイルストーンとしてOP StackをもとにしたLayer2への移行を目指すことを開発元のcLabsが発表しました。現在こちらについてフォーラムでの提案が行われている段階であり、誰でも議論に参加することができます。
Layer2への移行は、昨年のEthCCにて発表されてましたが、発表後にArbitrum、Polygon、zkSyncなどの技術スタックからの提案を受けており、開発者とコミュニティで約8ヶ月間議論されていました。なお、Layer2へ移行しますがこれまでのCeloの独自の技術はそのまま引き継がれ、電話番号のみでの送金なども可能です。Ethereumからのブリッジのしやすさが向上するとともに、Ethereumのセキュリティを利用することもでき、ブロックタイムも短縮されるようです。
■ Biome Trustが助成金のマッチングファンドとして10万ドルを提供
経済的インセンティブと地球の気候や生態系の健全性・再生を合致させることを目指すMa Earthが、Gitcoin上でReFiプロジェクトを支援するための助成金ラウンドを実施することを発表した。本助成金のマッチングファンドは、生態系の健全性の維持を目指す慈善団体Biome Trustから10万ドルが拠出されている。
寄付を募りたいプロジェクトは、4/20までに申請をする必要がありすでに〆切を過ぎてしまっているが、それらのプロジェクトに対しての寄付は4/23 - 5/7の期間で受け付けている。そしてその期間中の集まった寄付者数に応じてQFの仕組みを利用して、マッチングファンドの資金が割り当てられることになる。
■ Glo DollarがGlo Cardのローンチを発表
ステーブルコイン発行プロジェクトであるGlo Dollarが発行するGlo Dollar(USDGLO)を使用することができるGlo Cardを発行することを発表しました。現在はウェイトリスト登録を受け付けているので、興味がある方は申請してみてください。一応日本からも申請はできましたが、基本的にこのようなカードは日本で入手できないのであまり期待はしない方がいいと思います。
Glo Dollar(USDGLO)は、アメリカドルにペッグしたステーブルコインであり少なくとも1USDGLOに対して、1ドルの現金や米国債が裏付け資産として担保されています。多くのステーブルコイン発行企業は、米国債を裏付け資産として保有する利回りを収益を上げていますが、Glo Dollarはそれらの収益をGlo Foundationと発行パートナー企業とで折半しており、Foundation側は公共財や慈善団体に寄付を行います。つまりより多くのGlo Dollarが発行されるほど、公共財に資金が行き渡ることになります。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
当ニュースレターの目的は、暗号資産やトークンの購入や売却などを勧誘するものではありません。掲載されている情報は、誤りがある可能性があります。当ニュースレターのご利用により、被害・損害などが発生したとしても、ReFi Japanは一切責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。また、当ニュースレターは閲覧及び情報収集のみの目的にてご利用いただき、無断複製や転載などは行われないようにお願いいたします。