きつい季節ですが、体調管理にお気をつけください。。
【Toucanがバイオ炭クレジットのプール「CHAR」をローンチ】
カーボンクレジットのブロックチェーンテクノロジーを構築するToucanが、世界初のバイオ炭クレジットのカーボンプールトークン「CHAR」をローンチしました。
まずはじめにバイオ炭について簡単に説明しますが、バイオ炭は「生物由来の有機物を炭化させたもの」です。近年、バイオ炭を土壌に撒くことで、二酸化炭素を長期間閉じ込めることが可能となるため、気候変動対策で注目されており、カーボンクレジットも創出することができます。(もっと詳しく知りたい方は、アフリカでバイオ炭事業をされている伊藤さんのnoteをご覧ください!)
バイオ炭クレジットトークンであるCHARは、Toucanとクレジットの認証機関であるPuro.earthによって開発されました。
カーボンプールとは、クレジットをブロックチェーンにブリッジしてトークン化(TCO2とよばれ、プロジェクトごとに固有に存在)し、それをさらに代替可能なトークンとすることで流動性の高い取引を実現します。CHARはPuroが認証したバイオ炭プロジェクトの代替可能トークンで、現在プールは4つのプロジェクトによって構成されています。
これまでもKlimaDAOやMossがカーボンプールを開発してきましたが、今回のCHARの特徴は、認証機関であるPuroとの連携により、ブロックチェーンに移行されたクレジットを、通常のクレジットに復元することが可能となっています。
バイオ炭とカーボンプールの組み合わせにより、バイオ炭市場にどのようなインパクトがあるのか、今後も注目していきます。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:The Solar Foundation
■概要:The Solar Foundationは、SDGs17の目標の7つ目である「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」の達成に向けた活動を行っている組織です。主に新興国のコミュニティに対して、オフグリッドのソーラーパネルを設置する活動を主に行っています。オフグリッドとは電力会社に頼ることなく、電力を自給自足する状態を指します。そもそも経済的に貧しい新興国にとっては、電力などのインフラが整備されていることが少ないという問題を抱えています。そのため一つでも多くのソーラーパネルを設置することが、再生可能エネルギーを利用して生活を豊かにすることにつながります。
The Solar Foundationはこのような活動においてブロックチェーンの技術を使用する理由を下記のように挙げています。
グローバルな連携と協力を促進する
透明性と信頼と説明責任を高める
ブロックチェーンを利用した効率的な送金
Quadratic Fundingのような資金調達モデルのオープンソース化
地域コミュニティに対しての情報教育のきっかけ
上記はあくまでも一部なのですが、正直必ずしもブロックチェーンが必要かと言われると疑問が残ります。しかし、The Solar FoundationはGitcoinからの寄付を受け取った人たちが立ち上げて活動を行っています。つまりQuadratic Fundingという資金調達(寄付)モデルを採用したGitcoinが、地域コミュニティに対してインパクトを引き起こしていると考えられます。直接的ではないかもしれませんが、このようなWeb3やブロックチェーンによって生まれるコラボレーションは、どんどん増えていくかと思います。The Solar Foundationはすでにウガンダで最初のプロジェクトを成功させており、ナイジェリアでもプロジェクトを行っているようです。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ Gitcoinが新たなWhitepaper公開
寄付によりプロジェクトへの資金提供を加速させるGitcoinが新たなホワイトペーパーである「2.0 Whitepaper 」を公開しました。
これまでの実績や経験を基に、より透明性や拡張性を高めることが狙いで、多くの異なるユースケースにわたって拡張・反復可能であることを目的としたモジュール式ソリューションスタックが設計されています。
■ AYAとBlockpassが提携し、グリーンテックの未来におけるコンプライアンスとセキュリティを確保
ブロックチェーンを活用して、緑の地球を目指すプロジェクトの資金調達の民主化を目指すAYAがBlockpassと提携しました。この提携により、顧客のリスク評価とリスク分類、顧客と規制当局の要件に基づくカスタマイズフォーム、ユーザートランザクションを保護するためのウォレットのコンプライアンスチェックなどを強化するとのことです。
■ GainForestがClimate Collectiveに参画
AIと Web3 テクノロジーを活用し、持続可能な自然管理を行う管理者に報酬を与えるプロジェクトであるGainForestが、気候変動コミュニティのClimate Collectiveに参画しました。GainForestはもともと Climate Collectiveのグラントを獲得していたこともあり、Climate Collectiveにとっても非常に有望なメンバーの加入となったようです。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
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