ReFiにとっても、クリプトが盛り上がるのは良いことですが詐欺にはご注意を👮♂️
【ReFi業界についての包括的なレポートが公開】
CARBON CopyとReFi DAOの協力のもとで、ReFi業界初の包括的なレポート「The State of ReFi」が公開されました。どなたでも無料でダウンロードして読むことが可能になっていますが、残念ながら英語です。取り扱っている内容は下記です。
What ReFi Is and How It Works
The ReFi Landscape
Trends & Market Potential
Opportunities & Challenges
Case Studies
Future Outlook
特にランドスケープが綺麗に整理されているので、特に深堀りしたい領域のプレイヤーを見つけることができます。2024年のQ1版という表記があるので、今後もQごとに公開されることに期待したいですね。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:KlimaDAO JAPAN株式会社
■概要:今回は筆者であるF太郎が設立した事業の紹介ということで、大変恐縮ではございますが、日本のReFiの発展が設立の背景の一つでもありますので、ぜひお付き合いいただければと思います。基本的な内容は2/15に発表したプレスリリースに記載しておりますが、この場ではもう少し自分の言葉で、設立の経緯や将来の目標について書かせていただきます。
KlimaDAOは、気候変動ファイナンス分野で2021年から活動しているDAOで、ReFiのモーブメントを起こすきっかけとなった先駆け的なプロジェクトです。
KlimaDAOって実際何やっているかわからない、という方は多いと思います(私もDAOのメンバーになるまで正直わかっていないことが多くありました)。無理矢理一言で言うと「気候変動対策に関わる人にお金が流れる仕組みを作るDAO」となります(KlimaDAO JAPANのウェブサイトでも少しまとめていますので、ご確認ください)
設立以降、ボンディングなどで資金を調達し、その資金でカーボンブリッジング、流動性プール、リタイアメントアグリゲータなどの公共財を開発し、DAOの存在も大きくなってきていました。ところが、2022年5月に世界最大のボランタリークレジットの認証機関であるVerraが、カーボンクレジットのオンチェーンへのブリッジングを禁止したことで、KlimaDAOを含む他のReFiプロジェクトの状況が一転して悪化しました(銀行が口座からの引き出しをストップするようなイメージです)。
そのような状況でも、KlimaDAOはVerraやGold Standardなどの既存の認証機関との対話を行い、カーボンクレジット業界のブロックチェーンの活用について検討を進めていました。そして、Blockchain x Climate Leadership Network (BxC) などが誕生し、現在も業界全体での対話が進められています。
ここからようやく日本の話となりますが、これまでのDAOとしての活動から、DAOではローカルの課題に深く入り込めない、という課題が浮き彫りとなりました。私もKlimaDAOのコントリビューターとして、日本の自治体や企業と話をする機会は多くあったのですが、DAOという法人格がない組織であったため、最終的に何か協業して進めるということは難しかったのが現状です。日本以外でもそのような状況があったようです。そして、DAOのコアメンバーとも協議を重ね、日本に法人を設立することが決定しました。(あくまでもこの話はDAOという組織がビジネス的にダメというわけではなく、ミッションや事業内容により組織ごとに適切な形があるという考えです。カーボンクレジットは国ごとに規制が異なっていたり、メインの顧客が企業であるといった点から、現地法人が最も適切だと考えました)
設立は昨年10月ですが、前職の関係もあり今年から本格的に活動を開始しています。おかげさまで、多くの企業や自治体にWeb3・ブロックチェーンを活用した脱炭素ソリューショに関心を寄せていただき、具体的な協業に結び付いた案件もございます。まだまだ多くの方たちと連携できればと考えていますので、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。
また、日本のカーボンクレジットである「J-クレジット」に対応したブロックチェーンベースのカーボンクレジットのマーケットプレイスの実証を4月に計画しており、その参加者を募集中です。ぜひこちらよりお申し込み下さい。
KlimaDAO JAPANとして、当然KlimaDAOのビジョンを基に活動を行いますが、個人としての目標はReFi Japanの立ち上げ時から同じく「楽しいRegenを目指す!」です(Regenって何?という方は拙文ですがこちらをご覧ください)。自分のできる範囲で、無理なく、そして楽しくこの活動を継続していくことで、Regenの輪を広げていき、少しでも世界にポジティブな影響を与えることができればと考えています。
日本でReFi・Regenの活動をされている方で、KlimaDAOが少しでもお役に立てるのであれば、ぜひご連携して日本のReFiを盛り上げられればと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい!
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ USDCがCeloチェーンにネイティブで対応
Circle社が発行するアメリカドルにペッグするステーブルコイン $USDC がCeloチェーンに対応しました。最も広く利用されているステーブルコイン $USDC がネイディブに利用できることになったことで、Celoのエコシステムでのユースケースの創出が期待されます。Celoは元々金融包摂を掲げており、現在はアフリカの一部地域でMiniPayなどで簡単に暗号資産を送受信できるようになっております。そのようなユーザーが $USDC を使うことによって、決済での利用拡大や貯蓄などでの日常生活で幅広く使用されることが期待されます。
なお、今後は $USDC をCeloチェーンのガス代として使用できるようにするための提案についてのガバナンス投票などが行われる予定です。
■ PlastiksがFCバルセロナとのパートナーシップを発表
プラスチック回収プロジェクトと、その活動に協賛してくれる企業や個人を繋ぐプラットフォームであるPlastiksが、FCバルセロナとのパートナーシップを発表しました。この提携により、FCバルセロナの試合で発生するプラスチックゴミを回収することを目指し、最終的には100万キロ分のプラスチックを回収することを目標としているようです。そして回収後のゴミがどのようにリサイクルされていくかを追跡することを目指し、サッカースタジアムでのゴミの発生量などを検証することに役立てるようです。
またコラボNFTを販売しており、NFTの売り上げの一部はプラスチック回収事業者への資金提供されることになっています。また販売しているNFTをスタジアムのショップで提示すると、ユニフォームに無料でプリントしてくれるキャンペーンもやっています。
■ Worldcoinの登録者数が急増、UBIの普及に繋がるか
OpenAIが動画生成AI「Sora」によって生成された動画を公開した影響もあり、AI関連のプロジェクトが注目を集めています。その中で、OpenAIのサム・アルトマン氏が関わるWorldcoinも注目を集めており、トークン価格も高騰しました。そもそもこのWorldcoinの独自トークンである $WLD は、AI普及後のUBI(ユニバーサル・ベーシックインカム)の文脈を含んで配布しています。
現在は、虹彩をスキャンしてWorld IDを作成すると、10 $WLD(日本円で約12,000円)がその場で手に入ります。日本においても大金ですが、これがアフリカや東南アジア諸国だと、数日分の生活費になります。そして2週間ごとに 3 $WLD も受け取ることができるので、一部の国においてはかなり生活の足しになると考えられます。
このような状況を受けて、日本でも毎日100名程度が各Orbでスキャンしているようです。推測ですが、3連休は日本全国で 500名 / 日のペースぐらいの勢いがありました。一部の国では、プライバシーの観点で規制されてたり、調査をされている事実はありますが、UBIの実現においては、現時点で最も成功していると思います。虹彩のスキャンにおいては、各自の自己責任において行ってください。(本ニュースレターは、スキャンを推奨するものではありません)
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
当ニュースレターの目的は、暗号資産やトークンの購入や売却などを勧誘するものではありません。掲載されている情報は、誤りがある可能性があります。当ニュースレターのご利用により、被害・損害などが発生したとしても、ReFi Japanは一切責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。また、当ニュースレターは閲覧及び情報収集のみの目的にてご利用いただき、無断複製や転載などは行われないようにお願いいたします。