今日は11月最後の日、年末に向けて日々が加速していますね🏃♀️🏃♂️
【Ethereum Climate Platformの設立】
エジプトで開催されていた国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)において、「Ethereum Climate Platform」の設立が発表されました。設立の目的は、EthereumがPoW(Proof of work)で稼働していた時期に排出していたであろうCO2量を特定し、それらをオフセットすることです。Ethereumは、2022年9月のThe MergeによってPoS(Proof of Stake)への移行が完了しましたが、それまでは環境に負荷をかけるブロックチェーンとして、企業側が採用する際にレピュテーションリスクがありました。具体的にはSDGsを掲げる企業が、PoWのEthereumを採用してNFTを発行することが矛盾として捉えられるようなことです。しかし、The Mergeによりこれらの懸念も解消されました。
【Ethereum Climate Platformの設立パートナー】
CONSENSYS
ALLINFRA
AAVE COMPANIES
ART BLOCKS
CELO FOUNDATION
CODEGREEN.ORG
ENTERPRISE ETHEREUM ALLIANCE (EEA)
ERM
FILECOIN GREEN
GITCOIN
GLOBAL BLOCKCHAIN BUSINESS COUNCIL (GBBC)
HUOBI GLOBAL
LASER DIGITAL (NOMURA)
POLYGON
THE CLIMATE COLLECTIVE
UPC CAPITAL VENTURES
W3BCLOUD
GOLD STANDARD
設立パートナーにAAVEのようなDeFiプロトコル、PolygonやCeloのような他チェーン、そしてカーボンクレジットの認証機関であるGold Standardなどバラエティに富んでることも注目に値します。具体的な取り組みについて発表はされていないので、今後どのような取り組みを実施していくか要注目です。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:MOSS
■概要:MOSSはブラジルに拠点を置くプロジェクトで、特定の炭素クレジットのトークン化を通じて、アマゾンの熱帯雨林の保護を推進することに力を注いでいます。
アマゾンの熱帯雨林は地球上で最大の熱帯雨林であり、南アメリカの 9 つの国にまたがり、面積は5 億 5000 万ヘクタール)に及びます(米国の全陸地面積の約 75% に相当)。そのため、地球規模で非常に重要な炭素吸収源でもあり、地球規模の気候の調節にも役立っています。
MOSSはプロジェクトそのものを発行したり認証したりはしておらず、炭素クレジットの採用を加速させ、すでに認証されている地元のプロジェクトへの投資を促進することを目的として、新しいオンチェーン炭素担保トークンであるMCO2 (ERC20) を発行しています。
MCO2は、VerraレジストリからオンチェーンでブリッジされたREDD(森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減)準拠の炭素クレジットに裏付けられており、各トークンには同数の炭素クレジットが裏付けされています。
またMOSSは、ブラジル最大の国内航空会社である Gol とのパートナーシップも結んでいます。これにより、乗客はフライトに関連する GHG (温室効果ガス) 排出量を迅速かつ手頃な価格で計算し、相殺することが可能となります。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■NEAR ProtocolがESG DAOと提携
Layer1チェーンであるNEAR ProtocolがESG DAOとの提携を発表しました。ESG DAOはオープンかつ信頼性の高い中立的なESGスコアリングソリューション「OpenESG Protocol」構築を目指しており、今回の提携によりNEAR上で構築することが決定しました。
今後、ESG DAO は NEAR から継続的な支援を受け、NEAR 上での OpenESG のネイティブ展開に必要なプロトコルインフラ(Rust ライブラリ、API、DAO、ツール)の開発に進みます。
■Flow3rsのオークションがスタート
ニュースレター#3でも取り上げたFlowcarbonのNFTプロジェクト「Flow3rs」のオークションでの販売がスタートしました。今回販売されるNFTはすべて一点物になっており、それぞれの売り上げの75%が発展途上国の自然保護プロジェクトによるカーボンクレジットの償却費用に充てられる予定となっています。
また購入の際にはアカウントのSing UpとKYCが必要になっているので、ご注意ください。
オークションサイト:https://pick.flow3rs.io/auction
■Future Questが$1Mの助成金プールを発表
Future Questは気候変動に対するアクションについて、簡単に楽しく学ぶことが出来るエコシステムの構築を目指しているプロジェクトです。今回Polygon, Celo, Gitcoinなどをパートナーに迎えて「REFI GRANT POOL」をローンチしました。対象はReFi関連のプロジェクトであり、応募にはFuture QuestのNFTを保有する必要があります。
今回の助成金の背景としては、ベア相場かつGitcoinが提供しているGR16が来年の1月に延期されたことも関連しており、冬相場を乗り切る助けとなるようにとの想いが込められています。またFuture Quest自身の資金調達はまだ実施しておらず、エコシステムのために資金調達を行う「Give-First」の精神でもあります。
応募締切は11月30日となっているので、お急ぎください。(当日ですみません)
応募フォーム:https://future.quest/submit
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メンバー紹介
■F太郎(Nori)
ReFiプロジェクトであるNori所属。ペンギン好き。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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