ReFi Japan創設からは一年が経ちました🎊
【東証のカーボン・クレジット市場】
10月11日の東京証券取引所(東証)にてカーボンクレジット(Jクレジット)市場が開設されました。開設されてから数日しか経っていませんが、取引高がどのようになっているか見ていきましょう。
上記は開設日の売買状況をまとめたものであり、計5区分で合計3,689t-CO2が取引されました。特に取引高が多かったのは、「Jクレジット再生可能エネルギー(電力)」となっていました。
では、2日目以降の取引高の合計を見ていきましょう。すべて東証のWebサイト内にて「カーボン・クレジット市場日報」として公開されています。
・10/12:1,043 t-CO2
・10/13:1,502 t-CO2
・10/16:50 t-CO2
・10/17:1 t-CO2
まだ始まって5営業日ですが、認知度の問題なのか取引高が多いとは言えない日が続いてしまっています。また市場への参加者は事前に東証に市場参加者として登録する必要があり、9/19時点での登録者数は188者となっており、法人または地方公共団体や任意団体に限定されており、個人は参加することはできません。
まだデータとしては少ないですが、カーボンクレジットをオンチェーンに載せる前にもっとやるべきことなどがあるようにも感じました。そのようなムーブメントを普及できるように我々も活動していければと思います。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Cred Protocol
■概要:Cred Protocolは、web3に信頼性と透明性をもたらすことを目指しています。具体的には、融資のリスクを大規模に定量化するために、オンチェーンおよびオフチェーンのデータを分析して、アカウント所有者の義務、特にローンの返済に対する能力と意欲を評価します。
主要な提供内容は以下の通りです。
Fintech BorrowersとGlobal Capitalの接続:
新興市場のクレジットフィンテックおよび非銀行貸し手のための資本へのアクセスを合理化します。接続 (Connect):
借り手は、銀行、支払い、請求書、財務諸表からのオンチェーン資産や相互作用まで、どこにあるかを問わず、自分の金融データを接続できます。表示 (View):
金融データを一か所で簡単に表示できます。データが正確で最新であることを確認して、貸し手との信頼を築きます。共有 (Share):
どの金融属性を、どの程度の詳細度と更新頻度で共有するかを決定して、貸し手との関係を管理します。開発者ポータル:
Cred Protocol APIを使用して、クレジットスコアリングとクレジットレポートをワークフローに統合します。Credのオンチェーンレポート、スコアリング、およびモニタリングは、8つのチェーンと30以上の貸し手プロトコルをカバーしています。
Credは既にAAVEやMAKERなどの主要DeFiプロトコルや、ArbitrumやOptimismなどのL2チェーンのサポートもしております。先月にはCeloとの提携も発表し、Celo ブロックチェーン上の取引履歴から信用スコアとレポートの提供が可能となっています。
金融包摂という文脈において、融資リスクの可視化は非常に重要だと思われるので、プロジェクトが拡大していくことを期待します。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ KlimaDAOがBlockchain x Climateに参画
KlimaDAOがBlockchain x Climate Leadership Network(BxC)に参画しました。BxCは気候変動対策にブロックチェーン技術の活用を加速するための団体であり、ボードメンバーにはRippleやSolana Foundationなどが参加しています。4月にReFi Japanが主催した「ReFi TOKYO」では、BxCからスポンサーをしてもらい、ゲストとして登壇もして頂きました。もし日本企業で加入に興味がある方などいましたら、連絡頂ければお繋ぎします。
■ PIZZA DAYのデビューコレクションが一般販売開始
以前取り上げたり、共同でAMAを実施したPIZZA DAYのデビューコレクションの一般販売が開始しました。デビューコレクションは「尾州産メリノウールTシャツ」と「メンバーシップNFT」がセットとなって販売されており、特設サイトにて240MATICで購入可能となっております。またニッケ(日本毛織株式会社)とPIZZA DAYは、サーキュラーエコノミー実現に向け共同プロジェクトを開始し、ウール製品を肥料に変えることで土へ還元するサーキュラーエコノミーの実現を目指していくとしています。デビューコレクションのメリノウールTシャツを生産する過程で生まれる余り生地や裁断くずを回収し、肥料化する取り組みを年内に実施する予定となっており、環境負荷の少ないアパレル×NFTメンバーシップとして注目すべき事例となるかと思います。
そして、今回は特別にPIZZA DAYのファウンダーであるmochiさんよりコメントを頂きました。
服から生まれた肥料でぶどうを育ててワインを作るなど、楽しみながら環境問題に貢献できます。 ぜひメンバーシップNFTを手に入れてPIZZA DAYの仲間になってください!
■ 本郷web3バレー主催でReFi合宿を開催
東大を中心とした学生Web3コミュニティである「本郷web3バレー」主催で、11/2-3にReFi合宿が開催されるようです。会場はANGOさんのKUJYUKURI Iという建物で行われます。
また12月にはReFiをテーマにしたハッカソンの開催も予定されているようで、どちらの取組みも学生が主体となっています。学生の間でもReFiという言葉の認知が広まってきたことを少し感じました。何かサポートや協賛できる大人の皆さまは、ぜひ連絡してみてください。
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またReFi Japanとして参画しているSustainable Innovation Lab(SIL)のDiscord内でもReFi、ESGや地方創生などのトピックについて話したりしておりますので、ぜひご参加ください🤝
メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
当ニュースレターの目的は、暗号資産やトークンの購入や売却などを勧誘するものではありません。掲載されている情報は、誤りがある可能性があります。当ニュースレターのご利用により、被害・損害などが発生したとしても、ReFi Japanは一切責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。また、当ニュースレターは閲覧及び情報収集のみの目的にてご利用いただき、無断複製や転載などは行われないようにお願いいたします。