ちなみに10月10日は世界メンタルヘルスデーだったようです。息抜きも大事です!
【BEYOND2023 イベントレポート】
10/7に京都で開催されたソーシャルイベント「BEYOND」に参加してきましたので、簡単にイベントレポートとして共有させて頂きます。今回はグリーンダオさんがブースを出されるとのことで、そのブース内ではグリーンダオだけでなく、国内でReFi関連事業を行っている11プロジェクトについても簡易的に紹介してもらいました。ReFi Japanもその内の1つとして掲載して頂きました。ありがとうございました。
ということで、筆者ビニールもグリーンダオのブースに座ってお手伝いをさせて頂きました。ブース出展は合計で10プロジェクトほどで、ブロックチェーンに関連するプロジェクトは他にありませんでした。サスティナブルコーヒーやヴィーガンフード、夫婦生活のサポートなど多岐にわたっており、「生活」「サスティナブル」「教育」などの焦点があたっていたように思います。なので、ブースに訪れる方も「ブロックチェーン」「Web3」という言葉をそもそも知らない方が多かった印象です。なので、「ブロックチェーン」を簡単に説明することの難しさを感じました。今後ReFiの取組みを知ってもらうにあたって、「なぜブロックチェーンなのか」や「Web3を掛け合わせる意義」などを今一度考えていきたいです。
今後ReFiを普及させていくにあたっては、まずはその前段になる社会課題に向き合う人の母数を増やしていく必要があります。イベント内でのセッションは残念ながら聞くことができませんでしたが、RULEMAKERS DAOのメンバーの方が参加されているセッションもありました。このような所から「DAO」などの言葉が普及していくようなゆるやかなものでもいいかと思いました。また、よく色んなところで「社会課題×DAO」というのも見かけるので、そのような方向からReFiへのアプローチが増えてくるようにも思います。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Neutral
■概要:Neutralは環境資産の取引所です。トークン化されたカーボンクレジット、再生可能エネルギークレジット、カーボンフォワードを専門的な市場インフラと組み合わせ、これらの市場に効率性、透明性、信頼性を提供します。Neutralを利用することで、ユーザーはNeutralのパートナーを通じて様々な資産に簡単にアクセスし、それらをプールで商品化し、これらの半不変性資産の特定の要件に設計された高頻度のオーダーブックで取引することができます。
様々なクレジットをプールや契約にバンドルすることは、基礎となるクレジットの質の低下につながる可能性があります。そこでNeutralが開発した特別なオーダーブック・システムにより、ユーザーはプールされた資産の流動性を利用しながら、原資産の特性に対する好みを表現することができます。これにより、売り手はプールに売却する際にクレジットのコントロールを保持し、買い手は価格と数量に加えて好みを表現することができます。
最近のニュースとして、昨日、North Island Ventures主導で3.2Mの資金調達を完了したと発表がありました。この資金調達により、欧州で環境資産のための規制取引所を立ち上げる予定で、北米とアジアの他の管轄区域への拡大に取り組むようです。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ GoodDollar、総額75,000ドルの「Prosperity Grants Program」を開始
UBI(ユニバーサル・ベーシック・インカム)構築を目指しているGoodDollarは、Celoエコシステム内でのGoodDollarの革新を推進するための「Prosperity Grants Program」の開始を発表しました。このプログラムは、GoodDollarを使用してCeloエコシステムでプロジェクトを構築するミッションに沿ったプロジェクトのための資金提供、メンターシップ、および協力の機会を提供することを目的としています。
プログラムは、4つの異なる助成金カテゴリーに合計422,106,128.145 G$(75,000ドル)を配分し、ゲームチェンジングなアイディアを持つ個人や違いをもたらしたい組織など、すべての応募者を対象としています。助成金のカテゴリーには、アドボケート、教育プログラム、市場実装、オープンソースソフトウェアツーリングなどが含まれます。
助成対象者はGoodDollarとCeloのリーダーからのメンターシップを受けることができるほか、ネットワーキングイベントや教育ワークショップでのスキルアップの機会も提供されます。プログラムの申し込み締め切りは2023年10月31日です。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
■ 米国の団体、ブドウ園での羊の放牧クレジットを立ち上げ
Regen Networkは、ブドウ園での羊の放牧に関する環境スチュワードシップクレジットクラスを設立し、カリフォルニアの農場に初回のユニットを発行しました。このクレジットクラスとその方法論は、ブドウ園の下層部の土壌と草本のカバーのアクティブな管理を通じてエコシステムの機能を向上させるための、高密度で短期間の回転的な羊の放牧をサポートするために設計されています。
新しい方法論の下で生成されるクレジットは、キロ・シープ・アワーのアプローチを使用して計算され、1つのクレジットは放牧された時間に羊の数を掛けて1,000で割ったものとして表されます。カリフォルニアのRutherfordにあるGrgich Hills Estateの126.6ヘクタールのプロジェクトエリアには109のクレジットが授与され、Regenマーケットプレイスで単位あたり平均23.50ドルの価格で販売されています。
この方法論のユニークな特徴は、獲得したクレジットが放牧者とブドウ園のオーナーの間で分割されることです。具体的な分割は交渉可能であり、放牧者とブドウ園のオーナーの間の供給と需要のダイナミクスに基づいて地理的に変動します。
■ JPYCがカーボンクレジット市場に参加
JPYC株式会社は、株式会社東京証券取引所が2023年10月11日に開設予定の「カーボン・クレジット市場」への参加を発表しました。この市場は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、経済社会システム全体の変革を実現するために設立されます。
JPYC社は、日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用したJ-クレジットとのオンチェーン取引など、カーボン・クレジット市場の取引を活発化するソリューションの提案および開発を目指しています。この取り組みは、オフセット取引の活性化と脱酸素・カーボンニュートラルの実現に寄与するものとしています。
JPYC株式会社は、日本円ステーブルコイン「JPYC」の開発運営を行っており、EthereumやPolygonなどのパブリックブロックチェーン上で発行されています。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
Web3でカーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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