SILさんのDiscordを間借りしている形ですが、詳細はニュースレターの最後をご覧ください🤝
【Climate Week NYC 開催】
9月17日から24日に、アメリカのニューヨークで「Climate Week NYC 2023」が開催されました。今年で15回目を迎えるイベントで、気候変動に関する取り組みを行う非営利団体「Climate Group」が企画をしています。国連SDGsサミットに合わせて開催されているため、政府関係者やClimate Tech創業者など、多くの著名人も参加しています。
サイドイベントの数も多く、公式関連のものだけでも585件もありました。内容も様々で、環境に配慮したワインに関するワークショップや、サーキュラーファッションのフェスティバルなど、少しきらびやかなものもあれば、気候変動金融や気候変動技術などの専門性の高いセッションもあったようです。(構成的にWeb3のイベントと共通する点があると思いました)
そしてイベント初日には、およそ7万5千人もの人が集まり、温暖化の原因となる化石燃料撤廃を求め、デモ行進が行われました。
化石燃料について、つい先日イギリスが、2030年としてきた国内のガソリン車とディーゼル車の新車販売の禁止を35年に先送りすると表明したように、まだまだ現実的に廃止するには難しい状況です。デモ行進のような形で世間からの注目を集めることも必要ですが、ReFiなどの技術革新によって、現実的な温暖化対策が進むことを願っています。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Nodal Power
■概要:Nodal Powerはゴミの埋立地で発生するメタンガスを回収して、回収したメタンガスを元に発電した電力をデータセンタなどに供給することを目指しています。メタンガスは温室効果ガスの一種で、二酸化炭素の約25倍の温室効果があるという研究結果も出ており、問題視される牛のゲップから排出されているものです。同社は2023年8月にシードラウンドで$13Mを調達したことを発表しています。
埋立地からガスを回収
ガスを圧縮してろ過
燃焼
発電
電力会社に送電
データセンタで利用
上記のようなフローを経て以前はゴミ埋立地から排出され環境を破壊しているだけのメタンガスによって新たな電力を生み出し、私たちの生活を支えるだけでなく、ビットコインという新たな資金を得るために活用されています。すでにNodal Powerはデータセンタを2か所運営しており、新たに生み出された電力を使用しています。また今回調達した資金は3カ所目のデータセンタの設立に主に使われるとのことです。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ WFP国連世界食糧計画がブロックチェーン技術を活用し、飢餓と戦う取り組み開始
WFP(国連世界食糧計画)イノベーションアクセレレーターは、Global Blockchain Business Council (GBBC)と共同イニシアチブ「Food for Crisis」を設立。Web3 テクノロジーを利用して、深刻化する世界的な飢餓危機に対処するイノベーションを推進することを目的としています。このイニシアチブには、Accenture、Bayer、Filecoin Foundation、Fleming Petenko Law、Netlight、Oliver Wyman、Steptoe & Johnson LLP といったメジャーな組織が参加しています。
2023年版「食料安全保障の現状(SOFI)」報告書によると、7億8300万人もの人々が、十分な食料を確保できておらず、79カ国で過去最多の3億4500万人以上が、深刻な食糧不安に直面しているとのことです。これは2020年初頭(COVID-19以前のレベル)から約2億人の増加となります。
Food for Crisisではまずは1億ドルの資金を寄付で集め、緊急救援活動や世界の飢餓を打破するための革新的で持続可能な解決策の開発のための人道分野への分配を計画しています。
■ AptosとFlowcarbonが提携し、カーボンネガティブへの取り組みを開始
Aptos Foundationは、Aptosでの二酸化炭素排出量を相殺し、運営のあらゆる側面で持続可能性を推進するために、検証可能なオンチェーン炭素排出量追跡およびカーボンクレジットに取り組むFlowcarbonとの提携を発表しました。
今後、Aptosネットワークの二酸化炭素排出量の相殺や、Aptos上で高品質のカーボンクレジットをネイティブに発行およびリタイアできるプログラムの開始を予定しています。
■ KlimaDAO、SCBグループ、Solid Worldが提携し、前払いカーボンクレジットの流動性プール提供へ
KlimaDAOは、大手低炭素企業SCBグループと提携し、Solid Worldのプラットフォームを使用して新しい前払いカーボンクレジット流動性プール「CRISP-C」を開始しました。
この前払いクレジットは、バングラデシュのロヒンギャ難民に改良型調理用ストーブを提供するGold Standard認証プロジェクトに由来し、持続可能な生活を推進します。
Solid World の CRISP フレームワークは、カーボンクレジットをまだ発行していないプロジェクトへの資金調達の信頼性と予測可能性を高め、プロジェクト開発者の回収期間を短縮します。新しい前払いクレジットプールは、54,050 トンのカーボンと 100 万ドルを超える流動性で開始されました。
以下の「Subscribe」からニュースレターの登録をお願いします🌳(毎週水曜日の朝配信)
Telegramの「ReFi Japanコミュニティ」にもぜひご参加ください🌎
またReFi Japanとして参画しているSustainable Innovation Lab(SIL)のDiscord内でもReFi、ESGや地方創生などのトピックについて話したりしておりますので、ぜひご参加ください🤝
メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
カーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
当ニュースレターの目的は、暗号資産やトークンの購入や売却などを勧誘するものではありません。掲載されている情報は、誤りがある可能性があります。当ニュースレターのご利用により、被害・損害などが発生したとしても、ReFi Japanは一切責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。また、当ニュースレターは閲覧及び情報収集のみの目的にてご利用いただき、無断複製や転載などは行われないようにお願いいたします。