暑くて外出もなかなかできませんでした🥵
【GitcoinとShellのパートナーシップ】
Web3寄付プラットフォームであるGitcoinが、大手エネルギー企業Shellとの約1年にわたるパートナシップを発表して、物議を醸しました。パートナシップの発表はGG18が始まる前日に行われており、今回のラウンドに向けて用意してた発表だったように思われます。発表されたパートナーシップ内容は下記となります。
Gitcoin Grants Programのマッチングプールへの資金提供(合計4回、約1年間)
2023年Q4で予定されるハッカソン
では、なぜ物議を醸しているのかというと、これはShellのグリーンウォッシュではないのか?という意見が相次いでいる点です。グリーンウォッシュは、本当は環境に配慮していないにもかかわらず、ブランドイメージの向上のためにそのような取り組みに力を入れているように見せることを指します。世界をリードするエネルギー系企業であるShellはこれまで計り知れない環境負荷を地球に与えてきたのは事実です。このような事実があるにも関わらず、Climate Solutionsのマッチングプールに資金を提供することへの反感が多いということが今回の騒動で明らかになりました。
また批判はこのようなパートナーシップを受け入れたGitcoin側にも向けられており、コミュニティとの対話が足りなかったのではないかなど指摘されています。これらのコミュニティからの指摘に関してはGitocoinの中心メンバーが長文で意見を表明しており、一部の失敗を認めています。
この件については、多くの意見(特に海外)が見られるので、参照してみてください。またどこかのタイミングで我々もこの件についてSpaceなどで意見交換出来ればと考えてます。(もし興味ある方がおられたらお声がけください)
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:KYOTO
■概要:KYOTO は、Web3 の力を利用してボランタリーカーボン市場(VCM)とReFiを拡張するために構築されたカーボンネガティブなL1ブロックチェーンです。KYOTO の名前は、国連の最初の気候変動に焦点を当てた国際協定である「京都議定書(Kyoto Protocol)」に由来しています。
KYOTOは、独自のネイティブトークンである $KYOTO を利用し、実物資産に裏付けられた高水準のカーボンクレジットをオンチェーンにもたらすように設計された持続可能なブロックチェーンで、具体的には以下のような仕組み・特徴を利用して実行していくようです。
スマートコントラクト: カーボンクレジットの創出、検証、取引のプロセスを自動化・合理化し、仲介者を排除し、取引コストを削減し、透明性を確保する。
透明性と信頼: ブロックチェーン技術は、追跡可能、不変、改ざん不可能な取引を保証する。これにより、ダブルカウンティングやグリーンウォッシングに関する問題が解消され、データの完全性が確保される一方で、参加者間の信頼がさらに醸成される。
カーボンクレジットのトークン化: KYOTOは、KYOTOネットワーク上に構築されたツールを使用して、自社のブロックチェーンにカーボンクレジットを直接トークン化する。他のVCM市場参加者が他の独立したブロックチェーンにカーボンクレジットを遡及的に実装しようとしているのとは異なる。
検証とモニタリング: KYOTOはKYOTOブロックチェーン上でホストされるデジタル・ソリューションを構築しており、カーボンプロジェクトの検証とモニタリングを改善し、規模を拡大する。信頼できる第三者機関と提携することで、カーボン・オフセット・プロジェクトの独立した検証・監視と最先端のデジタル測定・報告・検証(dMRV)を提供し、取引されるカーボン・クレジットの最適な信頼性と品質を確保することができる。
拡張性と相互運用性: 他のブロックチェーン・ネットワークや従来の金融システムと統合できるように構築されている。これにより、シームレスな取引が可能になると同時に、VCMの世界的な普及をより大規模に進めることができる。また、あらゆる規模の企業やビジネスが、より簡単に法規制の要件を満たすことができる。
土地の取得と炭素隔離: 積極的に土地を取得し、保全、再植林、植林、保護などの炭素隔離プロジェクトを管理することにコミットしている。
KYOTOのメインネットは今年の6月30日にから稼働し、パブリックへの移行は第 3 四半期に予定されているとのことです。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ ThalloがCeloブロックチェーン上で初となるカーボンクレジットを発行
カーボンクレジットマーケットプレイスであるThalloがオンチェーン上でカーボンクレジットを発行しました。今回の発行はCeloチェーンに初めてカーボンクレジットがオンチェーンにのったユースケースとなりました。Thalloはオンチェーンとオフチェーンの双方向ブリッジを行えるカーボンクレジットを発行することがユニークな点であり、今回の場合はオフチェーンからオンチェーンにカーボンクレジットがブリッジされたとも表現されています。
Thalloについては以前にニュースレターでも取り上げています。
■ Celo Koreaの立ち上げがCeloのガバナンス投票で可決
Celoのガバナンスにおいて、Celo Koreaの立ち上げの提案が賛成多数で可決されました。提案者はHope Lee氏で、4月にReFi Japan主催で開催したReFi TOKYOにも登壇して頂き、Regen Houseにも遊びにきてくれたRegenな方です。また中心メンバーとしてHashed(韓国最大のクリプトVC)のGPであったAlex Shin氏も名を連ねています。提案の主な内容は①コンテンツのローカライズ ②コミュニティの立ち上げ ③教育コンテンツの提供 ④パートナーシップ/プロダクトの創出とされており、$150K分のCELOが拠出されることになっています。
■ Gitcoin Grants 18(GG18)にReFi Japanが参画
以前お知らせさせて頂いた通り、前回のGitcoin Beta Roundに続いてGG18にReFi Japanとして参画しました。すでに65名の方から寄付を頂き、$200以上の寄付を頂いてます。(本当にありがとうございます!)今回我々が参画したのはコアラウンド内の「Web3 Community and Education」で、他にもReFiなどに特化した組織が参画しているので、覗いてみてください。また別のコアラウンドでは「Climate Solutions」がありますので、気候変動系に興味がある方はそちらも覗いてみると面白いです。かなりアーリーなプロジェクトに出会えるかと思います。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
カーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
当ニュースレターの目的は、暗号資産やトークンの購入や売却などを勧誘するものではありません。掲載されている情報は、誤りがある可能性があります。当ニュースレターのご利用により、被害・損害などが発生したとしても、ReFi Japanは一切責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。また、当ニュースレターは閲覧及び情報収集のみの目的にてご利用いただき、無断複製や転載などは行われないようにお願いいたします。