来週はWebXのサイドイベントでお会いしましょう!
【Celo、L1からL2に移行か】
ReFiプロジェクトが最も活発なLayer1ブロックチェーンであるCeloにおいて、L1からL2に移行するメジャーアップグレードの提案が実施されました。多くのReFiプロジェクトが採用しているチェーンということで「Home of ReFi」とも言われていますが、今回の提案が通ればEthereumのLayer2として役割を果たすことになります。また、本提案はCeloチェーンの開発元であるcLabsから行われており、フォーラムでのディスカッションではおおむね好意的に受け取られています。
それでは、この提案についてかみ砕いて説明していきます。いわゆるブロックチェーンには多くの種類があり、Ethereum、Avalanche、NEAR、Solanaなど聞いたことがある方も多いと思いますが、Celoもこれらと同じスタンドアローンのブロックチェーン(L1)に分類されていました。そしてその他のブロックチェーンとして、Layer2という分類を聞いたことがあるかもしれませんが、主にEthereumのLayer2としてArbitrum、Optimismを指すことが一般的です。このOptimismが自分達のブロックチェーンのように簡単にブロックチェーンを開発できるSDKのような「OP Stack」を提供しています。L2に移行するCeloはこのOP Stackをベースにするとのことです。
では、なぜL2に移行するのかですが、提案内では下記のように説明されています。
EigenDAが登場したことにより、従来よりコストを抑えてDAレイヤーを運用することが可能になった
OP Stackによって従来より容易にL2を作成できるようになった
つまり、Ethereumエコシステムが成熟したことによって、Ethereumエコシステムへのアクセスが容易になり、Celoとしてバリューを出せる場所が見つかったという風に考えられます。やはりこれまでのL1ソリューションだと、どうしても独立したチェーンにエコシステムを誘致し、盛り上げないといけないので、リソースがかなりかかります。これがEthreum上のL2だとこれまで以上に多くのユーザーはシームレスにCelo上のdappsにアクセスすることが可能になると考えられます。
今後の提案の流れですが、現在はフォーラムでのディスカッションフェーズで誰でもコメントすることが可能です。7/21にガバナンスコールを実施し、7/22からtemperature checkと呼ばれる温度感をはかるための投票が実施されます。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Coral Tribe
■概要:Coral Tribeは、Web3のインパクト投資モデルで、保有者に価値を提供し、世界を保護することを目指しています。具体的には、気候プロジェクトへの投資の機会をユーザーに提供し、そのリターンを得ることができます。また、Coral Tribeのコミュニティファンドは、プラットフォーム上での投資をマッチングし、リターンをCoral Tribe NFT保有者と共有します。
Coral Tribeは、NFTの購入を通じて参加することができます。また、Coral TribeのNFTをステーキングすることで、$AQUAを獲得することができます。さらに、Coral Tribeは、実際の海洋データをNFTに接続してゲーミフィケーションされたアップグレードシステムを作成しています。
Coral Tribeはまた、持続可能な衣料品ラインを提供予定で、自然とWeb3の融合を体現しています。さらに、インパクト投資をキュレーションする専門家の「Tribe Council」も存在します。
Coral Tribeのインパクトは、世界中で1500のサンゴを植えることから始まりましたが、それだけにとどまらず、他のインパクトファンドや保全団体とパートナーシップを結び、資金を海洋保全だけでなく多様化しています。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ セブン銀行ATM、環境保護活動に募金してNFTを受け取れるキャンペーン開始
セブン銀行が、全国のATMから環境保護・保全活動に募金することで、環境貢献活動をコンセプトにしたデジタルアートがもらえる『セブン銀行ATMでNFT募金キャンペーン』を開始しました。NFTの入手方法はとても簡単で、ATMから募金した際に得られる明細票のQRコードをスマホ等から読み取るだけです。
本システムはSUSHI TOP MARKETING株式会社が提供しており、一度きりしかQRコードが使用できないNFT One Shotや、ブラウザのキャッシュ上にウォレットを自動生成するテンポラリウォレットといった技術が採用されています。チェーンはAstarが使用されています。
NFTは全4種類で、現代美術家の窪田 望氏の制作による、環境貢献活動をコンセプトとした限定のデジタルアート作品となっています。
■ Phi × KlimaDAO キャンペーン開催🌳
ENSのドメインやオンチェーンアクティビティによってメタバースを構築する事が出来るプロジェクトであるPhiが、KlimaDAOとコラボキャンペーンを開催しました。
Phiではクエストをクリアすることでオブジェクト(NFT)が付与される仕組みが採用されており、KlimaDAOのオブジェクトを入手できるクエストは以下の2つです。
KlimaDAOプラットフォームにて100 $KLIMA 以上をステーキング(1回のトランザクションで)
Carbonmark等でカーボンクレジットを購入
7月28日までの期間限定キャンペーンとなりますので、コラボオブジェクトを入手したい方はぜひ期間内にクエストをクリアしてみてください。
■ Regen Network、パーミッションレスのクレジット クラスの作成を検討
パーミッションレス(許可なし)でクレジットクラス(カーボンクレジットの種類)の作成が可能となる提案がRegen Network Development(RND)より出されています。これが可決されると、規模や所属に関係なく、あらゆるグループが Regen Marketplace で独自のクレジット クラスを作成できるようになります。
現在、Regen Marketplace のクレジット クラスの作成者は、REGEN トークン所有者によるオンチェーン ガバナンスを介して管理されており、許可リストに登録されている唯一のアドレスはRNDとなります。今回パーミッションレスクレジットクラスができることで、より多様なクラス基準とプロトコルの確立が可能となり、包括性と革新性が促進されることとなります。一方、懸念としてRegen Network 上で低品質のクレジットや不正なクレジットが出現する可能性がありますが、Regen Network 上で購入者がさまざまなレベルの品質を発見できるようになる格付けシステムなどを構築することでその対策をしていくとのことです。
■ SDGs×ブロックチェーンミートアップ開催(参加受付中🔥)
来週7/25にアジア最大規模のグローバルカンファレンスであるWebXの公式サイドイベントとして「SDGs×ブロックチェーンミートアップ」を開催します。
ブロックチェーンを活用したSDGsの課題解決を目指すプロジェクトの事例紹介も交えつつ、企業間のオープンイノベーションが促進されるミートアップイベントとして、ご参加頂く皆様同士が主役のイベントとなるよう交流・意見交換が主体となる空間をご提供したいと考えております。
詳細はこちらをご確認下さい。ご参加お待ちしております!
以下の「Subscribe」からニュースレターの登録をお願いします🌳(毎週水曜日の朝配信)
Telegramの「ReFi Japanコミュニティ」にもぜひご参加下さい🌎
メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
カーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
当ニュースレターの目的は、暗号資産やトークンの購入や売却などを勧誘するものではありません。掲載されている情報は、誤りがある可能性があります。当ニュースレターのご利用により、被害・損害などが発生したとしても、ReFi Japanは一切責任を負うものではないことをあらかじめご了承ください。また、当ニュースレターは閲覧及び情報収集のみの目的にてご利用いただき、無断複製や転載などは行われないようにお願いいたします。