東北や北陸は激しい雨のおそれとのことなのでご注意を☔
【B CorpとPublic Benefit Corporation(PBC)】

今回もWeb3やReFiと関係ないのですが、社会的企業としての認定基準である「B Corp」と、社会的企業の法人形態である「Public Benefit Corporation(PBC)」について簡単に紹介致します。
B Corp
アメリカの非営利団体「B Labs」による認証制度で、環境や社会に配慮しつつ公益性の高い企業に与えられる認証です。認証を得るにはガバナンス・従業員・環境・コミュニティー・顧客の5分野にわたる200近い評価項目で合計80点以上を獲得する必要があり、3年ごとに再審査が実施されるようです。
先月B Corp認証を取得している「クラダシ」が上場し、日本初のB Corp企業の上場事例となりました。
Source:
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-15/RVRPFMT1UM0W01
https://eleminist.com/article/1323
Public Benefit Corporation(PBC)
PBCはアメリカの企業形態の1つである、2010年のメリーランド州で法制化され、その後30州以上にわたって法的に認められています。B Corp同様に公共利益を重視し、社会貢献を目的に置いた法人である必要があり、定款上での規定も条件とされています。日本では2022年より日本版PBCに向けた議論が行われているようです。
正直どちらもまだまだ国際的認知、特に日本での認知は少ないですが、現在のESG・SDGsの流れからこのような認証を取得する動きは増えるかもしれません。またReFiプロジェクトを運営する主体にこそフィットするのではないかと思いますし、その主体が従来の法人ではなくてDAOだった場合どうなるのかなど色々悩みは尽きません。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Digital Gaia
■概要:Digital Gaiaは、AIを地球の再生に役立つように再設計するプロジェクトです。このプロジェクトは、小規模農家に再生能力を与えるAIの共同パイロットを開発しています。現在のAIは、気候変動、生物多様性の崩壊、社会的不公正といった複雑な危機を加速させる可能性がありますが、Digital Gaiaはこれを逆転し、より持続可能な未来を創造することを目指しています。
Digital Gaiaは、再生経済への移行を加速するためのAI共同パイロットのネットワークを構築しており、まずは全地球の農業と農業生態学に対する'Large Land Model'を用いて、農業から始めています。
Digital GaiaのAI共同パイロットは、土壌の健康や再生のための介入策を理解するための小さなモデルから成り立っています。これにより、地元の土地管理者、土地所有者、プロジェクト開発者が、ビッグテックのAIスーパーパワーを利用できるようになります。さらに、Digital Gaiaは開放的で統治可能なAIシステムを作り、誰でもモデル、仮定、結論を検証できるようにしています。
まだブロックチェーンやトークンをどのように活用していくかといった具体的な発表はありませんが、CTOのRafaelはReFi DAOに「Regeneration: a strategic view(再生: 戦略的な視点)」という記事も寄稿しており、Digital GaiaもエコシステムにReFiの仕組みを利用していくものと思われます。
今後AIとReFiの組み合わせにも注目が集まっていきそうです。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ Ecosapiens、Celoエコシステム向けにCelosapien NFTをローンチ
CelosapienはEcosapiensが提供する初のエンタープライズ向けのプロダクトとなり、今回はCelo Foundationとのコラボレーションによって実現しました。このコラボにより、Celoが掲げる年間二酸化炭素排出量の100%オフセットと持続可能な目標達成に前進しました。CelosapienはCeloのカーボンクレジットプロバイダーからクレジットを調達するので、Celoエコシステム内でのオフセットを促進します。
仕組み自体はEcosapiensと同様で、オフセットする度にNFTのデザインが進化していき豪華になっていく仕様になっています。エンタープライズがこのような仕様を望んでいるのか難しいですが、ブランドコレボレーションという意味合いでは面白い取組みになるかもしれません。現在パイロットプログラムに参加する企業を追加で募集しています。
■ CeloとChainLinkの共催でCo:OPERATEがパリで開催
フランスのパリで開催されるETH CCに合わせて、CeloとChainLinkが共催で「Co:OPERATE」が開催されます。ETH CCは年に一度開催されるEthereumのコミュニティカンファレンスで、Devconに並んでEthereumエコシステムでは重要視されているイベントです。
今回開催される「Co:OPERATE」は下記のような日程になっています。
7/17 ReFi Day:ReFiのユースケースについて議論
7/18 Builder Day:ロールアップ、zkなどのスケーリングについて議論
7/19 Mobile Day:モバイルでのユースケース、AA、UXについての議論
■ Regen Houseのオフセット完了
IVSの公式サイドイベントとして開催したRegen Houseですが、イベントによって排出したCO2を、KlimaDAOの協賛によってオフセット(相殺)が完了したことを報告します。もし地球にやさしいイベントなどを企画していて、オフセットを検討している方はF太郎までご連絡ください。
■ ReFi関連の日本語記事
直近1週間前後で日本語でのReFi関連の記事がいくつか公開されていたので、紹介致します。どれも少し前提知識が必要になりますが、学びになるかと思います。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
カーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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