お昼が長いのでたくさん外で遊べる気がします
【Gitcoin Grants Stack の紹介】
6/20にGitcoinが新たに助成金プログラム管理のための完全なソリューション「Gitcoin Grants Stack」を発表しました。こちらは、現在ReFiプロジェクトを開発している方や、今後プロジェクトの立ち上げなどを検討している方にとても有用なツールになると思われるので、少し詳しく紹介します。
Gitcoin Grants Stackはコミュニティ主導のQuadratic Funding(二次的資金)助成プログラムの作成、管理、成長を効率化する分散型、スマートコントラクト対応のソリューションです。
Gitcoin Grantsプログラムは2019年の立ち上げ以来、オープンソースをサポートするための単一のマッチングプールから、気候変動、Ethereumインフラストラクチャ、多様性、公平性、包括性などの取り組みをサポートするための多数の並行プールへと成長してきました。その成長を通じて、組織ごとに最適なプログラムが異なること、すなわちプロジェクトの適格性基準や寄付者マッチング設定などの機能を調整することで、コミュニティが自分たちに最適なプログラムを決定できることがわかりました。
Gitcoin Grants StackはAlloプロトコルを使用し、助成金プログラムの管理者にとってストリームライン化された管理プロセスを提供します。このシステムを使用することで、Quadratic Fundingラウンドを開始して管理したり、申請者が自分たちのコミュニティを活性化させてオンチェーンの評判を構築することを可能にし、支持者が自分たちが関心を持つプロジェクトに対して投票できるようにすることができます。また、最も支持を受けているプロジェクトにマッチングファンドを分配することも可能です。
Gitcoin Grants Stackの主要な機能は次の4つのコンポーネントで構成されています:
1. マネージャー:プログラムの作成、展開、アプリケーション管理を簡素化
2. エクスプローラー:様々な助成金プログラムの閲覧、発見、応募、または助成金ラウンド内のプロジェクトの支援
3. ビルダー:オンチェーン評判の構築と助成金申請の管理のためのプロジェクトプロフィールの作成
4. Gitcoin Passportの統合:助成金プログラム、助成金受給者、そして支持者を詐欺やSybil攻撃から保護
以上、Gitcoin Grants Stackはコミュニティやビルダーに力を与え、分散化、民主化、規模拡大に有用なツールとなりますので、ぜひ本ツールを使用した助成金プログラムの作成を検討してみてください。
開始はこちらより:
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:PlanetWatch
■概要:PlanetWatchはIoTデバイスを利用して、大気質のデータを分散型で監視することを試みるフランス発のハイテクスタートアップです。IoTデバイスを利用して分散型のデータネットワークを構築したりする分野のことを「DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Networks)」と括ったりすることもあります。
その中でPlanetWatchはセンサーネットワークに分類されており、IoTデバイスに搭載されたセンサーで大気の汚染度を測定し、データベースに保管します。PlanetWatchはAlgorand上にデータベースを構築しており、測定データをAlgorandチェーンで保管するとともに、トークン自体もAlgorand上で発行しています。
実際にMapで世界中のセンサーで測定された大気の状態を確認することができます。ちなみに残念ながら、日本にはアクティブなセンサーはないようです。センサー保有者はPlanetWatchのデータネットワークにデータを提供する報酬として、独自トークンであるPLANETが付与される仕組みになっています。(厳密にはセンサーをアクティブにするためのライセンスも購入する必要があります)
大気汚染の著しい地域を特定し、その地域の課題を解決し、地域住民の健康を守ることに繋がることが期待されますが、DePINの性質上デバイスの購入という障壁があるので、これらの課題をどのようにクリアしていくのか今後の動きが気になります。個人購入は想定されてないかもしれませんが、$1,000は越える価格設定なので企業や行政にとっても障壁は高いかもしれないです。もし日本でセンサーを設置する方がおられましたら、ご教示頂ければ幸いです。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ Celo Academyスタート
カーボンネガティブなL1ブロックチェーンのCeloが「Celo Academy」を開始しました。Celo Academyは、開発者とエコシステムパートナー向けのオンライン学習ツールで、専門知識のレベルに関わらず、コーディングチャレンジ、ニュース、技術サポートなど、多くの資料やリソースにアクセスすることができます。また、アカデミーやコミュニティによるサポートをいつでも受けられるようです。
Celoでプロジェクト開発をされている方はぜひ参加してみてください。
■ MasaがPlant Crossingと提携しパスポートSBT配布
SBT活用の分散型IDプロジェクトのMasaが、Plant Crossingとの提携を発表しました。Plant Crossing は、BNB チェーンで展開されているBCGで、ゲーム参加者は現実世界をウォーキングやランニングすることで、「Botans」と呼ばれるデジタル植物を取集することができるようです。
今回Masaから配布されるPlant Kingdom Passport SBTは Plant Crossing コミュニティメンバーシップ バッジとして機能します。キャンペーンは6/29までなので、ご興味のある方はぜひこちらのチュートリアルに従ってミントしてみてください。
■ Rioz Globalが気候戦略の一環としてCarbonmarkとの提携を発表
物流サービスであRioz Globalは、自社の販売活動に伴う二酸化炭素排出量を相殺するために、Carbonmarkとの提携を発表しました。
Carbonmarkは、Riozが気候戦略の優先事項に沿った特定のカーボンクレジットを特定、選択、償却できるようにするために使用されます。Carbonmarkのプラットフォームにより、ユーザーは何百万もの利用可能な炭素クレジットにアクセスでき、サードパーティに頼ることなくカーボンクレジットの償却を即座に実行できるようになります。
Carbonmarkについては日本語で情報発信されていますので、ぜひ日本語Twitterアカウントやnoteのフォローをよろしくお願いいたします。
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メンバー紹介
■F太郎(KlimaDAO)
カーボンクレジット市場の課題を解決するKlimaDAOのContributorとして活動。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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