秋を通り越して冬が来たような気がしますが、寒暖差にご注意ください🥶
【エジプトでCOP27開催🌎】
地球温暖化対策を話し合う国連の会議「COP27」が6日にエジプトで開幕しました。ロシアのウクライナ侵攻を背景にしたエネルギー危機に直面するなか、先進国による途上国支援や2030年までの温暖化ガス排出削減に向けた道筋で合意できるかが焦点となります。
今年のCOP27では、サイドイベントとして、Flowcarbon主催の『COP-27 Blockchain Summit 2022』が開催されます。(ReFi Japan調べでは、COPにおける初のBlockchainのサイドイベントとなります)
そこでは、「ボランタリーカーボン市場を拡大するための触媒としてのブロックチェーン」や「ブロックチェーンはどのように炭素プロジェクト開発を強化することができるか」といったテーマでセッションが行われるとのことです(詳細はFlowcarbonのTwitter等で随時発表中)
これまで大量のエネルギーを使用することから、環境に悪影響を与えると考えられていたブロックチェーン技術が、ReFiという分野で環境を逆転させる技術へと変わる可能性があることを、ぜひ各国の首脳達に知っていただく機会になることを願っています。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Open Forest Protocol
■概要:Open Forest Protocolは、カーボンクレジットなどを発行する際のMRV(Measurement《測定》, Reporting《報告》 and Verification《検証》)をオープンかつ分散的に取り組むことによって、従来のカーボンクレジット市場を透明にすることを目指しています。オープン情報を記録するためのプラットフォームをNEARチェーンに展開しています。NEARを選択した理由として、South Poleより「Climate Neutral Product」の認定を受けておりビジョンが一致したことや、今後登録されていくデータに対応できるスケーラビリティを有しており、取引コストが安いことなどを挙げています。
植林プロジェクトなどは、自分たちの活動している森林をプラットフォームに登録します。この時登録された情報はNFTとしてオンチェーンに保存もされます。またプラットフォーム上にアップロードされ、オープンになります。バリデータはプラットフォーム上のデータにアクセスをし、これらの登録データ自体が改ざんされていないかなどを検証します。検証方法は、衛星やドローンなどを使用したり様々です。つまり、OFPはこれまでのMRVの問題点である、バリデータによる虚偽の登録などを防ぐために分散化を試みているのです。
これまで1つの認証機関が認証してきたものを複数の目で監視することによって、より透明性をもたせようとしています。植林することを掲げていても、本当に植林されているかを確認しないケースが多かったので、このように監視システム(バリデータ)に対して、手数料などのインセンティブを与えることで解決されていくかと思います。また現状、質の悪いクレジットがカウントされていたり、異なる認証機関に二重で登録されていたりするような問題が発生しており、実態と乖離してしまっています。健全なカーボンクレジット市場のために、今後OFPが使われていくことに期待しています。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■Celoエコシステムプロジェクトが、相互運用性、ReFiをサポートするために 7,730 万ドルを調達

Celo は10月27日に、impactMarket、Loam、Tatum、Circular Impact、Sanergy、Hyperlane、RedStone、および Jia が、Web3 ビジネス モデルの採用を促進するための資金を確保したと発表しました。
impactMarket、Loam、および Sanergy を含むReFiに焦点を当てたプロジェクトは、合わせて 600 万ドルを調達しています。
ちなみにimpactMarketは、世界中の恵まれない人々に力を与えるアクセス可能な金融ソリューションを提供するプロジェクトです。Celoネットワーク上でDAOとして稼働しており、$PACT をガバナンストークンとして使用し、スマートコントラクトを通じて自律的に実行されています。
■cryptohuntでReFiを学ぼう🌱

impactMarketおよびSpirals Protocolを通じてReFiについて学ぶことができるcryptohuntのレッスンコース「How to do good with crypto(クリプトの上手な使い方)」が開始しました。
cryptohuntは、あらゆるレベルのユーザーがクリプトについて学ぶことが可能な学習サイトで、coinbase venturesも出資しています。
ぜひこちらのコースを受講して、ReFiについて学びましょう🌱
■FlowcarbonがFlow3rsの立ち上げを発表🎨

Flowcarbonは、気候への影響に関する分散型アートのコレクションであるFlow3rsを発表しました。
Flow3rsは、アート、テクノロジー、サステナビリティの世界を融合させ、デジタル アートのユニークな作品を通じて、気候変動対策に対して資金を提供します。
具体的にはFlow3rsを通じて、気候変動対策に貢献したいと考えているアーティストのサポート、そしてアーティストは、デジタルアートワークの販売による収益を直接寄付して、炭素クレジットを購入し、リタイアすることができます。
世界的に有名な 8 人のアーティストによって作成された NFT のコレクションが既に発表されており、収益の 3 分の 2 以上は、自然生態系と絶滅の危機に瀕した野生生物の保護と、発展途上国のプロジェクトによって発行された炭素クレジットのリタイアに使用されます。
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メンバー紹介
■F太郎(Nori)
ReFiプロジェクトであるNori所属。ペンギン好き。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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