先週末はあいにくのお天気でしたが、お花見はできましたか?
【WEFによるブロックチェーンカーボンクレジットのホワイトペーパー】
WEF(世界経済フォーラム)は先日、「Recommendations for the Digital Voluntary and Regulated Carbon Markets(直訳すると、デジタルボランタリーカーボン市場および規制対象カーボン市場への提言)」というホワイトペーパーを公開しました。
このペーパーは、Crypto Sustainability Coalition のブロックチェーンカーボンクレジットに関するワーキンググループによって作成され、現在の炭素市場が直面している無数の課題に対処することを目的としており、環境、社会、経済に長期的なプラスの影響をもたらすことができるように、野心的な道筋を提案しています。
以下のような内容について詳しく書かれていますので、ご興味がある方はぜひペーパーをダウンロードして読んでいただければと思います。
世界の気温上昇を1.5℃未満に抑えるというパリ協定の目標を達成するためには、炭素排出量を迅速に削減するだけでなく、既存および将来の過剰な大気中の二酸化炭素を継続的に除去・貯蔵する必要がある
炭素市場は、その透明性、アクセス性、公平性、 質の低さから大きな批判を浴びており、企業の関心が高いにもかかわらず、炭素市場は十分に利用されていない
効果的で質の高い炭素クレジットへの需要が高まる中、新たな技術や新しいアプローチを適用して、炭素クレジットの普及、信頼性向上、そして環境保全に貢献しようという意欲が高まっている
次世代のデジタル炭素市場を実現するための分散型台帳技術(DLT)の出現と炭素市場への応用に焦点を当てる
デジタルなエンド・ツー・エンド環境を実現し、クレジットの出所確認や追跡が可能。また、中央集権的な仲介を必要とせず、その二次取引所から永久にリタイアさせることができる
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Impact Arcade
■概要:Impact Arcadeは、気候変動問題に対して、直接的かつ測定可能な影響を与えるゲームを作成する世界初のゲームスタジオです。かみ砕くと「GameFi & Regenerative Finance (ReFi)」でのエコシステムの構築を目指しています。まだゲームをローンチしておらず、現在いくつかのゲームを開発しているようです。
開発中のゲーム一覧
Impacman
Carbon Crush
River Defender
Kinn
Impact Raid
Impacmanを最初にローンチするようで、海を綺麗にするミッションを持つ船員が「Impact Eggs」を探し求めるようなゲームのようです。「Impact Eggs」を発見すると、プレイヤーは少額の寄付を獲得できますが、この寄付は実際に海洋プラスチック除去のための資金となるようです。これらの資金によって実際にどれくらいの量のプラスチックが取り除くことができるかも測定されるようです。
GameFiの分野ではPlay To Earnということで、通常プレイヤーは自分の利益を得るためにゲームをプレイしますが、Impact Arcadeではプレイヤー自身の利益ではなく、地球全体を癒すことに繋がります。通常の寄付に対して、中々アクションを起こせない人もいるかと思いますが、このようにしてゲームをプレイすることが、地球のためになると考えるとハードルはかなり下がるかと思います。2023年にローンチ予定とのことで、DiscrodコミュニティとLPでメールアドレスを申請することが出来る状態なので、興味のある方はぜひ最新情報を入手してみてください。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■Carbonmarkがユニバーサルカーボンマーケットプレイスをローンチ
CarbonmarkがUniversal Carbon Marketplaceのローンチを発表しました。Carbonmarkはデジタルカーボン市場(DCM)へのゲートウェイで、KlimaDAOが設計・開発した透明で相互運用可能なインフラを利用しています。
ローンチについて、Carbonmarkの製品責任者である Gabriel Kent 氏は次のように述べています。
市場が気候変動との闘いにおいてその役割を果たすためには、ボランタリーカーボンマーケット内の透明性と信頼を解き放つオープンで公共的で中立的なインフラストラクチャの開発が最も重要です。
Carbonmark は、売り手がカーボン ストアフロントを作成し、買い手がカーボン クレジットを即座に検索、購入、またはリタイアするために不可欠なインフラストラクチャです。世界最大のデジタルカーボンセレクションとゼロコミッション取引でローンチできることを嬉しく思います。Carbonmark は、ボランタリーカーボンマーケットへのアクセスに革命をもたらします。
■ToucanがCeloチェーンでカーボンリタイアのモジュールをローンチ

ToucanはCeloチェーンでカーボンリタイアのモジュールをローンチしたことを発表しました。これにより、Celoで構築されたプロジェクトは、カーボン クレジットのリタイアを自社の製品とアプリケーションに統合して、気候変動対策を自動化し、地球にプラスの影響を拡大するのに役立てることができます。
ToucanはPolygonでプロジェクトが開始され、2022年8月にはCeloへのCarbon Bridgeが開始され、この度Celoでリタイアも可能となりました。
■Carbon Tracker Carbonable が120 万ドルを調達
Ethereumチェーンを使用してカーボンを追跡し、グリーンウォッシングを防止するスタートアップである Carbonable は、Ethereal Ventures と La Poste Ventures が主導するシード ラウンドで 120 万ドルを調達しました。
Carbonable は、シード ラウンドの投資家でもある Starkware によって構築された Ethereum スケーリング オーバーレイを使用して、プロジェクトの選択からカーボン クレジットの発行からリタイアまで、カーボンクレジットのライフサイクルを監視します。
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メンバー紹介
■F太郎(Nori)
ReFiプロジェクトであるNori所属。ペンギン好き。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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