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【世界経済フォーラムとReFi】
ReFiはWeb3分野においてはまだあまり認知されていないのですが、実は「世界経済フォーラム」に取り上げられており、「Crypto Sustainability Coalition」を発足しています。Crypto Sustainability Coalitionは、ブロックチェーンを活用して、積極的な気候変動対策を実現する方法にフォーカスを当てた研究等を行っていくようです。
※世界経済フォーラムは、経済、政治、学究、その他の社会におけるリーダーたちが連携することにより、世界、地域、産業の課題を形成し、世界情勢の改善に取り組むことを目的とした国際機関。
気候変動対策においては、グローバルな調整が必要とされており、各国の行動と負担にバラつきが生じてしまっていることが課題となっています。先進国が発展のために地球環境を傷つけてしまったという事実は間違いないのですが、地球を再生していく上で、被害を受けた地域の原住民などを考慮していない問題点もあります。彼らにとって土地や水などの地球からの資源が生活の全てなので、それらを再生する取り組みに巻き込まなくてはならないのです。このような人々は世界に約5億人いるそうで、そういった人々や地域社会にフォーカスし、エンパワメントするのもReFiの役目です。
ReFi プロジェクト紹介🤝
毎週話題のプロジェクトについて紹介。第2回目は、WeWorkの元CEOである Adam Neumann 氏が共同創業者であり、大手VCのAndreessen Horowitz (a16z) などから多額の資金を調達し話題となったFlowcarbonを紹介します。
■プロジェクト名:Flowcarbon
■概要:Flowcarbonは、自然由来のカーボンクレジットをトークン化することで、地球環境と生態系の回復を加速させることを目指すWeb3スタートアップです。
Flowcarbonが提案するトークンGoddess Nature Token (GNT) は、自然ベースの炭素クレジットをオンチェーンにして、GNTトークンを裏付ける双方向ブリッジを提案しています。
Flowcarbonは、GNTに使用する予定のブリッジングプロセスの「live, unretired(生存していて償却されていない)」性質を強調し、基盤となる炭素クレジットの関連性とチェーン内外の市場へのアクセスを確保します。原則的に、この移転可能性は、市場間の双方向の裁定を可能にし、効率的な価格発見をサポートします。
またGNTは、最近5年間の炭素クレジットのビンテージ(炭素削減が行われた年)に焦点を当てており、GNTにブリッジされるすべてのクレジットは、自然をベースとしたものとなります。自然をベースとした炭素クレジットの認証には様々な方法がありますが、これらのプロジェクトは、再生可能エネルギーやその他のクレジットが、エネルギー生産または協議に関連した人為的な温室効果ガスの削減や、人間の技術による大気からの炭素排出に依存しているのではなく、自然の炭素排出能力を活用した森林再生、自然再生、保全が一般的なものです。
トークンローンチを2022年6月に予定していましたが、市場の状況により延期しています。
プロジェクトの詳細や最新ニュースを知りたい方は、公式HPやTwitterアカウントなども併せてご確認下さい。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■Filecoin Greenが「CO2.Storage」の提供を開始
Filecoin Greenは、環境への影響を測定し削減するための世界最高のツールを構築しながら、Filecoinを検証可能かつ持続可能なインフラにすることを目的としています。今回は、「CO2.Storage」はカーボンオフセットの基盤となる包括的環境属性の透明性を実現する初のWeb3データストレージ・ソリューションです。カーボンクレジットのデータはアクセスや検証が中々困難なため、低品質なクレジットがカウントされてしまったりする問題が多く発生しています。排出権プロバイダーが独自のデータスキーマを定義し、FilecoinとIPFS上のコンテンツアドレス指定によってこのデータを保存できるようにすることでこの問題に対処するようです。
■TIMEでKlimaDAOが紹介される

TIMEの「Why It's So Hard to Put a Price on Carbon」という記事で、KlimaDAOの取組みが紹介されました。炭素(Carbon)に価格を設定する方法は、炭素税、排出量取引制度(ETS)、クレジット制度の3つが主に挙げられます。しかし、これらの方法は、管轄区域、実施されている政策などによって異なり、価格設定の方法も異なるという問題点を抱えています。また、クレジット制度は政治的な理由に左右されにくいので、企業の取引には最適です。一方で、カーボンクレジットの取引には需要が求められ、なおかつオープンなデータベースが必要とされています。
KlimaDAOはWeb3の力を利用して誰でもカーボンクレジットの購買力を持つことができ、なおかつ中間業者を排除するソリューションを提供しています。
■11/6 ReFi Lisbon開催
11/4 - 11/7の期間にSolanaのカンファレンス「Solana Breakpoint」がポルトガルのリスボンにて開催されます。サイドイベントとして、「ReFi Lisbon」の開催が11/6に決定しており、Solana上のReFiプロジェクトであるGainforest、EcoToken、Crypto Coral Tribeなどが紹介されるようです。
9月には同じくリスボンでNEARのカンファレンス「NEARCON」が開催されており、その際にもReFiのサイドイベントが開催されておりました。そのイベントには、Open Forest ProtocolやFlowcarbonのメンバーが参加していました。
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メンバー紹介
■F太郎(Nori)
ReFiプロジェクトであるNori所属。ペンギン好き。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
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