日本にもReFiの波が来ているのでしょうか?👀
【Blockchain x Climate Leadership Networkが発足】
前回号でも取り上げたダボス会議において、非営利団体であるBlockchain x Climate Leadership Network(BxC)が発足することが発表されました。ブロックチェーン側では、設立パートナーとして、Solana FoundationとRippleが務めており、サポートパートナーとしてRegen Network、Climate Collectiveが参画しています。
BxCは、気候変動対策の革新者やリーダーが集まるグローバルで最大の集まりになることを目指しており、ブロックチェーンを活用した気候変動緩和の活動などを支援していくようです。
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Ecosapiens
■概要:Ecosapiens(エコサピエンス)はユーザーが気候にプラスの影響を与えることを可能にする Web3/NFT プロジェクトです。
エコサピエンスNFTは、二酸化炭素をNFTの中に隔離することができ、より多く隔離することで、視覚的にレベルアップする “Impact-2-Earn” モデルが採用されています。
NFTに二酸化炭素を隔離する仕組みとしては、ユーザーがNFTの購入や追加で炭素をNFTに隔離するごとに、Ecosapiens運営が出資している森林や再生農業などの自然ベースの炭素除去プロジェクトから得たカーボンクレジットの償却(リタイア)が行われるようです。
ちなみに最大レベル 7 に達すると、合計 28 トンの炭素を隔離することとなり、これは平均的なアメリカ人の二酸化炭素排出量の 2 年分に相当します。
またImpact-2-Earnには、NFTの視覚的な変化だけでなく、トークンのエアドロップやガバナンスでの投票権などのインセンティブも計画されているみたいです。
環境に貢献(炭素除去)することで自身のキャラが成長するゲーム要素があり、またそれが貢献に対する可視化にも繋がっているので、非常に面白いコンセプトだと感じました。
NFTのローンチは今年1Qの予定ですが、DiscordやTwitterで早期にアクセスできる「green list」や「OG ロール」などの配布が行われていたりするので、興味がある方はぜひチェックしてみて下さい。
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■ Forest NFTがMORI NFTにリブランディングして再始動
日本発のReFiプロジェクトとして昨年話題になった「Forest NFT」が「MORI NFT」としてリブランディングを行い、再始動したことを発表しました。「MORI NFT」は森林整備事業に基づくNFTを「MORI」として販売し、MORIホルダーに対して「iGreen」という森林整備事業によって生じるCO2吸収量の追加性に応じた「環境価値」に相当するNFTを付与していくことになるようです。つまり、iGreenをバーンすることによって、カーボンオフセットすることになります。初回のMORIの販売を2023年の前半に実施する予定とのことです。
またご縁がありまして、今回の再始動に伴い、ReFi JapanのF太郎およびビニールがアドバイザーとして関わらせて頂くこととなりました。
■ TicketMeがMountain viewと協業を発表
NFTチケット販売プラットフォームなどを運営するTicketMeこと通称チケミーが、リング間伐、ドライストックシステムを提案等、未来志向循環型新林業の実践・実証・研究・普及を目指しているマウンテンビューと協業を発表しました。協業内容は、チケミーのNFTチケットの仕組みを活用し、カーボンクレジットのSTO(Security Token Offering)化を目指すようです。
カーボンクレジットをNFTにより分割することによって、小口化したデジタル証券として扱い、個人投資家などの参入によるクレジット取引の流動性を上げることが期待されます。
■ senkenが世界初のカーボンフォワードのパブリックセールを開始
気候変動対策プロジェクトが資金調達を容易に行えるプラットフォームや、カーボンクレジットのマーケットプレイスを提供するsenkenが、世界初のカーボンフォワード(カーボンクレジットの先渡し)の取扱いを開始することを発表しました。このカーボンフォワード仕組みによって、初期段階の気候変動に取り組むプロジェクトが資金を獲得することが可能になり、購入側も割引価格でカーボンクレジットを購入する機会になります。今回の場合では、ケニアでマングローブの植林に取り組むプロジェクトです。
一方で、実際にプロジェクトが走ってみると、当初の見積もりをしたほどのカーボンクレジットを創出できない可能性や失敗する可能性もあるので、購入側は購入した分のクレジットを得ることができないリスクもあります。また、カーボンフォワードのトークン(FCO2)はVlinderが提供し、Toucanがこのプロセスのためのインフラ部分を提供しているようです。
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メンバー紹介
■F太郎(Nori)
ReFiプロジェクトであるNori所属。ペンギン好き。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
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