2023年もよろしくお願い致します!
【Regen とは ~新しいweb3との関わり方~】
新年を迎え、気分を一新し、何か新しいことを始めたいけどまだ決まっていない、という方も多いと思います。そのような方に「Regenを目指す」という選択をぜひ提案したいと思います。
Regen(リジェン)は、Degenの対義語として作られた言葉で、ReFiに取り組んでいる、または構築している人を指します。
Degenとはディジェネレート(degenerate)を短縮したものでディジェンと発音します。クリプトコミュニティで親しまれている言葉で、ハイリスク・ハイリターンなクリプト取引の特徴と、全財産を賭けてしまうような恐れを知らないクリプトトレーダーを表す言葉となっています。
本ニュースレターを購読されている方の中にも、金銭的なメリットを求めてweb3の世界に足を踏み入れた方もいらっしゃると思います(筆者もその内の一人です)。
もちろん金銭的なメリットを求める関わり方を否定するつもりはありませんが、せっかくなら、私たちの地球を癒す方向にweb3を活用する「ReFi」に関わるという選択肢もあるかと思います。
ニュースレター #3 でも取り上げましたが、現在地球は、温暖化や生物多様性の損失、貧困問題など、多くの問題を抱えており、ReFiはそれらを解決するための有効な手段になると考えられています。
ReFiへの関わり方や、なぜReFiに取り組むべきかについて、こちらのReFi DAOのブログでも詳しく説明されているので、ぜひご覧ください。
また、Gitcoinの創設者Kevin Owockiによる、DegenからRegenになる過程や理由を書いたこちらの記事もおすすめです。
ReFiに関わりたいが、どういったことから始めれば良いのか、どのようなコミュニティがあるのか、といった疑問があれば、お気軽にご相談ください。一緒にRegenの輪を広げていけるとうれしいです🤝
(既にReFiに興味を持ち、本ニュースレターを購読されている読者の方は、Regenとして一歩を踏み出していると思われます!)
ReFi プロジェクト紹介🤝
■プロジェクト名:Likvidi
■概要:Likvidiは「炭素市場3.0」を標榜するボランタリーカーボンマーケットをブロックチェーン上に構築することを目指しているプロジェクトです。またReFiという単語を使わず「sustainable finance」と表現しているように、これまでのカーボンクレジット系のプロジェクトと比べると少しFinanceの要素が強い印象を筆者は持ちました。
Likvidiは最終的にカーボンクレジットトークン(LCO2)を取引できるDEXというマーケットプレイス構築を目指していますが、現状はDEXのようにカーボンクレジットトークンを取引する機能は実装されていません。現状ではOrigins CollectionというNFTが販売開始されており、こちらのNFTをステーキングすることで30日ごとに1LCO2を報酬として受け取ることが可能になっているようです。将来的には報酬で得たこちらのLCO2をオフセットしたり、売ったりすることが可能になり、カーボンクレジットに流動性をもたらすことが予想されます。
LCO2はオフセットされると、プール内で最も古いクレジットがバーン(リタイア)させられようになっており、質の低いクレジットがプール内には残らないように工夫されているようです。またオフセット後にはオフセットの証明として、NTTが取得でき、そちらを利用してPDFを出力することも可能になるようです。
LCO2を獲得できるOrigins Collectionは1020個限定で販売されているようですが、本記事の執筆時点でも、まだ余裕を持って購入できそうでしたので、興味がある方は覗いてみてください。ちなみにNFTの絵柄ごとにもレアリティなどがありますので、こちらでチェックしてみてください。(ちなみに筆者は一番レアリティの高いGorillaをゲットしたのですが、なぜかステーキングできずに困ってます。ステーキングは12月に始まってる模様?)
ReFi ニュース📰
最近のReFiに関するニュースをお届けします。
■プラスチック追跡システム開発のEmpowerがEUでの革新的なスタートアップに選出
ブロックチェーンを活用し、プラスチック廃棄物の追跡インフラストラクチャを開発しているEmpower (ノルウェー、オスロ) が、EU-Startupsが選出する「2023 年以降に注目すべき革新的なソーシャル インパクト スタートアップ 10 社」に選ばれました。Empowerのブロックチェーンは、Cosmos SDKで構築した独自のEmpowerChainが採用されています。
■dClimateが不変の地球の気候データの必要性について解説
気候データの分散型ネットワークを構築するdClimate (ニュースレター #7 で紹介)がブログで「地球の気候データの不変の記録が必要な理由」というタイトルの解説記事を投稿。
地球の気候に関する包括的で不変の記録にアクセスできることが、グローバルな気候リスクの分析、評価、軽減に重要であり、最終的には世界をより良い場所にすることが可能となると説明。詳細は記事をご覧ください。
ちなみに、dClimateは直近に大きなニュースを控えているようで、1/7にTwitterで以下のような投稿がありました。(こちらの画像が意味するところは?)
■AirCarbon Exchange が 1,500 万ドルを調達
AirCarbon Exchange (ACX) は、シンガポールを拠点とする脱炭素投資家 TRIREC から 1,500 万ドルを調達したと発表しました。これにより、調達した資金の総額は 2,500 万ドルになったとのことです 。
ACXは、ボランタリーカーボンクレジットと、さまざまなブロックチェーン ベースのトークン化された炭素資産の交換を提供しています。チェーンはPolygonを採用しています。
当初は航空部門のカーボン オフセットをサポートする CORSIA トークンに焦点を当てていましたが、現在は、森林、再生可能エネルギートークン、炭素回収クレジットなどの自然ベースのプロジェクトを含む、さまざまなトークンに提供を拡大しています。
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メンバー紹介
■F太郎(Nori)
ReFiプロジェクトであるNori所属。ペンギン好き。
■ビニール(Fracton Ventures)
Web3 IncubatorであるFracton Ventures所属。レコード好き。
免責事項
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